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12月15日-一般質問-03号

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  1. 滝沢市議会 2020-12-15
    12月15日-一般質問-03号


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    最終取得日: 2021-09-21
    令和 2年 12月 定例会令和2年12月15日令和2年滝沢市議会定例会12月会議会議録令和2年12月15日令和2年滝沢市議会定例会12月会議が滝沢市役所に招集された。出席議員は次のとおりである。   1番  奥  津  一  俊  君    2番  菅  野  福  雄  君   3番  佐  藤  澄  子  君    4番  日  向  裕  子  君   6番  遠  藤  秀  鬼  君    7番  川  口  清  之  君   8番  仲  田  孝  行  君    9番  小 田 島  清  美  君  10番  井  上     仁  君   11番  松  村     一  君  12番  齋  藤     明  君   13番  長  内  信  平  君  14番  柳  橋  好  子  君   15番  山  谷     仁  君  16番  相  原  孝  彦  君   17番  稲 荷 場     裕  君  18番  角  掛  邦  彦  君   19番  藤  原     治  君  20番  日  向  清  一  君欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。       市        長     主  濱     了  君       (上下水道事業管理者)       教    育    長     熊  谷  雅  英  君       副    市    長     三  河  孝  司  君       市 民 環 境 部 長     齋  藤  誠  司  君       健 康 福 祉 部 長     丹  野  宗  浩  君       兼 福 祉 事 務 所 長       経 済 産 業 部 長     長  内  司  善  君       都 市 整 備 部 長     齊  藤  和  博  君       上 下 水 道 部 長     齋  藤  克  也  君       企 画 総 務 部 長     岡  田  洋  一  君       地 域 づくり推進課長     藤  島  洋  介  君       防 災 防 犯 課 長     日  向  秀  次  君       地 域 福 祉 課 長     舘  澤  俊  幸  君       児 童 福 祉 課 長     田  村  真  弓  君       地域包括支援センター     滝  田  律  子  君       所        長       健 康 推 進 課 長     猿  舘  睦  子  君       観 光 物 産 課 長     大  槻  智  康  君       企 業 振 興 課 長     熊  谷  和  久  君       農  林  課  長     引  木  光  吉  君       都 市 政 策 課 長     近  藤     整  君       総  務  課  長     高  橋  克  周  君       財  務  課  長     滝  田  俊  一  君       教  育  次  長     佐  藤  勝  之  君       滝 沢 市上下水道部長     齋  藤  克  也  君       教 育 総 務 課 長     久  保  雪  子  君       学 校 教 育 指導課長     村  田  浩  隆  君       文 化 振 興 課 長     佐 々 木  澄  子  君       兼滝沢市立湖山図書館長       兼埋蔵文化財センター所長       滝 沢 市 上 下水道部     斉  藤  明  徳  君       水 道 総 務 課 長       滝 沢 市 上 下水道部     佐 々 木     馨  君       水 道 整 備 課 長本会議の書記は次のとおりである。       議 会 事 務 局 長     井  上  裕  司       議 事 総 務 課 主 査     女  鹿  寛  之       議 事 総 務 課 主 任     髙  野  愛  代 △開議の宣告 ○議長(日向清一君) ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。 直ちに本日の会議を開きます。                                (午前10時00分) △一般質問 ○議長(日向清一君) これより本日の議事日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 本日は、4名について行います。 一般質問を行うに当たり、議員並びに答弁者各位に申し上げます。滝沢市議会基本条例第12条第3項の規定に基づき、答弁者に反問権の行使及び質問内容の確認を認めますので、発言を求める際には当職より発言の許可を得てください。 初めに、11番松村一君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) 議席番号11番、滝沢市民クラブの松村一です。通告に従い、質問いたします。 春子谷地は、本市の数少ない観光資源の一つでもあり、また重要な文化財でもあります。その春子谷地は、近年土砂の流入などにより面積が減少しております。土砂の流入防止のために、桜の木を植栽するどの対策が過去において実施されております。しかし、このことは面積の拡大あるいは復元するまでには至っておりません。流入部には、ハンノキの出現、あるいは外来種のオオハンゴンソウやヨシの発生など、湿原のためには余りよくない環境にあるというふうに思います。このことは、監視員であるとか、県立博物館の学芸員の方も指摘されております。2008年に行われました調査の報告書によりますと、土砂の流入以外に流入水の富栄養化等も樹木拡大を引き起こしたのではないかというようにも言われております。 この春子谷地には、カラカネイトトンボ、ハッチョウトンボなどのトンボ類、それからヒョウモンチョウやゴマシジミ等のチョウ類などの昆虫類も生息されているというふうに言われております。そのことから、平成8年に県の自然環境保全地域に指定され、今日に至っております。このことから見ても、重要な湿原であるというということが分かるかと思います。 さらに、最近は鹿、イノシシなどの野生動物の侵入も確認されており、監視員や学芸員などの関係者からは、保全に対して懸念する声も出ております。実際に野生動物の被害はまだ確認はされておりませんが、しかしこれも時間の問題のような気がいたします。早急に対策が求められております。 春子谷地は、人間の手が加えられていない数少ない湿地ということで、専門家の間でも非常に注目されているようであります。さらに、昨年、一昨年だったか、ちょっと忘れましたが、わざわざ新潟大学の先生のグループも調査に訪れたというような話も伺っております。県立博物館の学芸員の話によりますと、ハッチョウトンボそのものは実際に生息を確認しているということであります。ただ、頭数に関しては確認できませんが、いずれそれは事実だということであります。このままでいきますと、さらなる面積の減少、あるいは環境悪化による希少生物の生息も減少し、将来が危ぶまれております。そこで、保護と観光利用の面から、以下3項目について質問いたします。 小項目1点目、今後の保護対策について、どのような計画を立てているかお伺いいたします。 2つ目、観光面から市民に存在を周知しながら、観光に生かす考えはあるのか伺います。 3点目、野生動物侵入対策計画はどのようなものかお伺いいたします。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 松村一議員のご質問にお答えいたします。 春子谷地の保護と観光利用についてのご質問にお答えいたします。まず、春子谷地保護対策の計画についてでありますが、春子谷地岩手山南側の鞍掛山の麓に位置し、ほぼ南西方向にV字状に広がり、湿地帯及びその周辺山林を含む面積は約38ヘクタール、標高460メートル以下にある低標高地では県内最大規模の湿原となっております。 本市において保護対策に係る計画は策定しておりませんが、春子谷地の周辺には牧草地や畑があるものの、ほとんど人の手が加えられることなく自然状態が保たれております。この良好な自然環境を有する湿原を適切に保全するため、平成8年6月14日に岩手県において全域が岩手県自然環境保全条例に基づく自然環境保全地域特別地区に指定されており、岩手県において春子谷地自然環境保全地域に関する保全計画が策定されております。 当該地区の保護につきましては、貴重な自然を保護するために人の手が加わるのを規制することを目的に、立入りを規制する標識と一部に防護柵が設置されております。また、県自然保護環境地域に指定されていることから、自然環境保全地域の貴重な自然環境を良好に保護、管理するため、本市においては県の自然保護指導員設置業務を受託し、自然保護指導員を配置して、巡回や立入りへの指導などを毎年計画的に行っております。また、定期的に春子谷地に関する調査が岩手県立博物館等の研究機関でなされていることから、湿原周辺環境整備を含め、情報収集を行い、保全に努めてまいります。 次に、春子谷地を観光の面から市民に存在を周知しながら、観光政策に生かす考えについてでありますが、春子谷地湿原が指定されている自然環境保全地域は、貴重な自然を保護するために人の手が加わるのを規制することを目的として設置されたものであり、自然公園のように利用されることを目的としておりません。このようなことから、春子谷地への立入りはできないものの、景観を含めた自然系の観光資源として、春子谷地、岩手山、鞍掛山などが対象になると考えております。 これまでも自然系の観光資源を生かすために、たきざわ自然情報センターキャンプ場のトイレを整備し、また登山道の維持修繕を行っているところであります。今後も春子谷地をはじめ鞍掛山、馬返し、相の沢周辺一帯を自然系の観光資源と捉え、観光産業へ結びつける方策について調査検討してまいりたいと考えております。 次に、春子谷地野生動物侵入対策計画についてでありますが、本市において侵入対策に係る計画は策定しておりませんが、平成8年度の岩手県自然環境保全条例に基づく自然環境保全地域野生動物保護区にも指定されており、本市において配置している自然保護指導員の巡回において野生動物の侵入についても見回りを行っております。今後も湿原周辺に関する情報を収集し、環境の変化に注視をしてまいります。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(日向清一君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) 私からは、春子谷地保護対策についてのご質問にお答えいたします。 春子谷地は、岩手山の伏流水の湧き水と周囲から流入する雪解け水によって形成された湿原がほとんど人の手が加えられることなく自然度の高い湿原として残っており、希少な植物が自生していることから、本市では昭和44年に春子谷地湿原植物群落として天然記念物に指定し、その保護に努めているところであります。 春子谷地湿原植物群落などの指定文化財の保護については、教育委員会担当職員が毎月定期巡視を行うとともに、大雨や台風などのときにも現地を巡回し、状況の把握に努めております。今後におきましても引き続き巡視を行うとともに、庁内で情報共有を図り、春子谷地湿原の保護に努めてまいります。 また、春子谷地には希少な昆虫類が生息しており、その中で学術的にも貴重なチョウであるゴマシジミについては、本市の指定文化財新規候補案件として台帳に記載されております。今後文化財としての指定に向け、文化財調査委員の意見をお聞きする予定となっております。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) それでは、先ほどの答弁を聞きまして、何点か質問させていただきます。 市長答弁によりますと、特に保護についての計画は予定していないということでありますが、この報告書によりますと60年の間に大分面積が縮小してきていて、下流部のほうはもう湿地の様相は呈していないというような話もあります。そこで、学芸員の方と様々話をする中で、確かに土砂の流入とか何か対策はしているようですけれども、流出部を若干かさ上げしながら水を蓄えるといいますか、そういった方法としては考えられるのではないかと。先ほど私が質問したときに、ハッチョウトンボであるとか、そういう昆虫類、それらの生息域は一部に限られているというような話もございました。そのまま面積が少なくなってくると、逆に生息域もさらに狭められて、存続といいますか、生息にちょっと悪影響を与えるのではないかというふうな話もございました。その生息域を広げるためには、湿地をやっぱりだんだん拡大していくことが一つは手段として考えられるのではないかというような話も伺いました。そうすることによって、増えれば市民にも見られる状態もつくれるのではないかというふうな話も伺いましたが、その辺についてどうお考えなのか一つお伺いしたいと思います。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 春子谷地につきましては、いろいろな学者の先生方が研究をなされているというところでございます。中には、春子谷地につきましては、西側は1万3,000年ほど前から湿地帯で、東側のほうは陸地になったり、湿地になったりを繰り返してきている場所であるというようなお考えも持たれているということでございます。したがいまして、土砂の流入によって過去には面積の縮小、あるいは拡大も繰り返されているのではないかというふうに推測されるところでございます。 出流部のほうをかさ上げして、面積の確保というお話ではございますけれども、生息する動植物の環境が一気に変わることはあまり好ましくないというような報告もございますので、その対策につきましては県のお考え等もあると思いますので、その辺の情報を共有させていただいて、連携してまいりたいというふうに考えるところでございます。
    ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) 確かに急激な変化云々というのは、そのとおり分かりますけれども、でも学芸員の人も急激ではなくて、やっぱりそういったことをやって保護するということも大事だろうと。ダムみたいにやるわけではなくて、湿原を若干広げていくというふうなことも大事なことなのだというふうな話であります。 さらには、先ほど言いましたけれども、ハンノキが上流部といいますか、流入部のほうに、県の指定地域を知らせる看板立っていますけれども、その周辺の辺りに大分生えてきているというのが確認、見えるわけです。やはりこのままであると、ますます増えていくだろうというふうに言われております。そうすると、昆虫類の生息にも多分影響を与えてくるのではないかというふうな話です。重機を入れたりなんかするのは、これはもう厳禁でありまして、人の手で静かに伐採とか何かするということは必要ではないのかなというふうな話も伺っております。ヨシであるとか、オオハンゴウソウは鎌で刈り取ったりなんかしているようですけれども、その辺はどうなのでしょうか。ハンノキの駆除については。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) これまでに、ちょっと私の記憶ではハンノキに対する対処ということは実施していないところではございますけれども、土砂の流入を防ぐために、相の沢牧野の不要な水が入らないようにということで、平成8年頃から相の沢牧野に、春子谷地側の牧草地には施肥をしないと。その隣にありました肉牛生産公社におきましてもご協力をいただいて、その後施肥をしないということで、不要な水が入らないように対処しているところでございますし、また平成15年から市といたしましては植栽を始めたということで、春子谷地側の牧草地、以前馬を放していたところですけれども、そちらのほうに樹木を植えて、平成15年から平成23年にかけまして約5,700本ほど植えさせていただいて、急激な土砂の流入を防ぐというようなことで実施したところでございます。その後におきましても、2つの団体におかれまして、その後平成24年から令和元年まで約5,000本の植樹をしていただいているというような状況で、土砂の流入等につきましては対処しながら、オオハンゴウソウにつきましても以前は刈り払いというか、抜取りをして対応していたときもございますけれども、県の指導を仰ぎながら、ちょっと検討してまいりたいというふうに考えるところでございます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) ここは人の手は加えられないというふうなことのようでもありますけれども、ただ県が設置した看板を見ますと、最後のほうに書いてありますけれども、この地域で行う開発行為や保護すべき指定の野生動植物の捕獲、殺傷、採取、損傷については、知事の許可が必要ですというふうにあるわけでありますので、市が何らかの対策が必要だというふうなことであれば、今部長の答弁ありましたとおり、県と協議しながら、これは取り進められるものだというふうに思いますが、ただ聞いても市にそういった計画がなければ話は進まないわけですので、確かに答弁にもありましたが、県内でも有数の湿地だというふうなことではそのとおりでありますけれども、しかしそういった貴重な文化財といいますか、あるわけです。ですから、やっぱり周囲の道路、散策路みたいなものを整備しながら、そして県道からちょうど夏になれば車止めて一生懸命写真撮影する方がかなりいますけれども、ちょっと下ったところには別荘地なり、住居ありまして、そこの中には軽食喫茶みたいなのを営んでいるお店屋さんが2軒、そこら辺にあるわけです。そういったところもあるわけですので、そういったことを整備することによって、もう少し地元といいますか、そういったところにも貢献できるのではないかなと。確かに周りは、県道側のほうは民有地、あるいは流入部のほうも民有地があって、なかなか厳しいという話は昔から聞いておりますけれども、難しいことは難しいわけですけれども、しかしながらそういった計画があるかないかによって、前に進むかどうかというのは決まると思いますが、その辺はどうなのでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 春子谷地につきましては、岩手県の自然環境保全条例におきまして特別地区に指定されているというところから、県の管理といいますか、規制によって手をつけられないようにさせていただいているところでございます。いずれそのことによって、市としての新たな計画というのは今までつくってこなかったところではございますけれども、今後春子谷地の保存につきましては、関係機関のご意見を伺いながら、その保全計画が必要なのかどうか、そこら辺も調査研究させていただきまして、今後検討させていただきたいというふうに考えるところでございます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) この2008年に行われました調査の報告書の最後のほうにありますけれども、消滅原因の究明や湿地の生物相を復活させる試みなど、積極的な働きかけを行うのに適した場所ではないだろうかというようにもうたわれているのです。春子谷地の本体から離れた下流にあり、直接の影響が少ないと考えられるので、ハンノキの伐採やヨシの刈取りというのも試験的な利用を計画するのには適していると思われるというふうな記述もあります。確かに先ほどの教育長答弁にもありました自然公園とは違うのだというふうなことで、なかなか手を加えることは難しいとは言いますけれども、ならばそのまま構わないでおけば干上がってしまうと。学芸員の方に言わせれば、長靴を履けばもうばんばん入っていける状態だと、深くないのですよというふうな話もあります。その辺についてはどうでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 過去において、長靴履いて中に入っていけたかどうかというのは、ちょっと私は入ったことがなくてあれなのですけれども、いずれ土砂の流入で状況が変わってきているというようなお話はお伺いしております。それがいつ頃からなのかということもありますけれども、市といたしましてはその対策として樹木を植えたり、肥料をまかないで、不要な水が入らないようにというような対策を行っておりますけれども、いずれ水位だけの考えでは、どのような行動を起こしたらいいのかということはなかなか決めかねると思いますので、関係機関とか、あるいは県、あるいは学術調査の皆様方から御意見を頂戴しながら、今後検討するべきものであるというふうに考えるところでございます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) 考えがなければどうにも前に進まないと思いますので、まず必要かどうかも含めて総合的に様々検討して、関係機関ときちっと連携を密にしていくことが私は重要だろうというふうに思っております。 次に、野生動物侵入対策についてお伺いしたいと思いますが、動物はあそこが貴重なところだというふうなことは何も認識ないわけでして、看板を設置してある字も読めないわけですので、勝手に入ってきたりするわけです。いずれ構わないでおくと、一回入ると動物というのはもうずっと繰り返し入ってくるのだということも言われております。これは、湿地復元もさることながら、侵入はやっぱり早急に対策を取るべきではないかというふうな話も伺っております。監視員もそういうふうに申しておりましたが、その辺についてどうでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 湿地に対しまして、例えば鹿とかイノシシとかというところが入り込む可能性というのは十分考えられるのであろうというふうに思います。いずれ県におかれましては、一部立入り防止柵等、あるいは看板等設置しておりまして、その辺も踏まえながら、県と情報を共有して、その対策、もし頻繁になるというところが確認されていれば、県と相談しながら対策を組んでまいりたいというふうに考えます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) 最初の答弁にもありましたが、侵入対策については計画しておりませんと。今の部長の答弁も確認されていればというようなあれですけれども、最初に質問したときに言いましたけれども、監視員の方も学芸員の方もイノシシ、鹿の侵入は確認されているわけです。まだ被害のほどは調査していないから分からないけれども、多分ただ横切っただけではないのかなというふうな話もありますけれども、しかしながらそうなるとだんだん広がってくると。被害が確かにあるなと、それから手を打ったのでは遅いだろうというふうなことで、私は質問したわけです。学芸員の方も、やはりこれは柵を回すとか何かぐらいの手当ては必要ではないかというふうな話がありますけれども、その辺はどうでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) その状況につきましては、ちょっと私は把握しておりませんでしたので、今後県と協議させていただきながら対策を講じてまいりたいというふうに考えるところでございます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) これは、私は前にも質問した経緯があって、また2回目なのですけれども、いずれ文化財でありますので、なかなか大変だと、あるいは環境保護指定地域に指定されているから、なかなか手を加えられないということでありますけれども、直接手を加えなくても、周りからやる手だてもありますし、この報告書の中にも積極的に手を入れることは好ましくないが、保全のためには十分保護も考えながら実施することは不可能ではないといますか、そんなことは書いてあります。いずれ長い年月の間に様々こうなってきて、現在になってきたというふうな話、先ほどの部長の答弁にもありましたけれども、自然ですから、そのとおりでありますけれども、でも長く保存するためには、何らかそういった対策等は必要ではないのかなというふうに思います。とにかく木は、今はまだそんなに大きくないですけれども、5年、10年ぐらいすると、いっとき間にばんと大きくなります。そうなってくると、伐採等も大変ではないかと。小さいうちに対処することが必要ではないかというふうなこともあります。いずれ重機を入れることはもってのほかだというふうに私も思いますが、人の手でやれる、チェーンソーなんかを持ってがんがんやると、それも厳しいので、せいぜいのこぎりか何かでやれる、そういったうちにしたほうが私はいいのではないかと思いますけれども、どうでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 私も重機を入れて一気に撤去するというようなことがあってはならないものだというふうに考えますし、また現状によって今の動植物がある環境がつくられているというようなこともあるかと思います。いずれ専門的な知識がないとその対応ができないというふうにも考えますので、その対応につきましては県や専門家の皆様方と意見交換、情報共有をさせていただきながら、対応してまいりたいというふうに考えます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) ちょっと話そちこち行って今ふと書いたのを見ましたら、肝腎なことを聞くのを忘れていました。貴重な昆虫類もあります。学芸員は、まだハッチョウトンボしか私は確認しておりませんというふうなことでありますが、教育委員会のほうではハッチョウトンボをはじめ、今私がしゃべったような昆虫類の確認というのは、実際担当の方のほうでどの程度把握しているのかお聞きしたいと思います。 ◎教育次長(佐藤勝之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 佐藤教育次長。 ◎教育次長(佐藤勝之君) 春子谷地湿原の中の動植物の確認ということでございますが、担当課としましては月1回巡視して、周りから見て大きな自然環境に変化がないかということは見てございます。ただ、中の昆虫類につきましては、中へ入れませんので、教育委員会としては中に入っての調査ということはしておらないというところでありますが、今年度におきまして県立博物館の方が生息調査ということで調査に入ったということは、こちらのほうでも把握してございます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) 教育委員会もそれは必要だと思って調査しようとしたら、県と協議したら、それは当然認められると思うのですが、学芸員でなければそれは認められないということなんかはあるのですか。 ◎教育次長(佐藤勝之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 佐藤教育次長。 ◎教育次長(佐藤勝之君) 立入りにつきましては、学芸員でなければできないと、教育委員会でも入れるとは思うのですが、調査するための専門的な知識を持った職員がおらないということでございます。実際入っているのは、博物館の専門の学芸員とか調査委員の方が入って生息調査されているというところであります。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) 最後になりますけれども、そうであれば専門の職員がいないのであれば、学芸員にも調査をきちっと依頼して、ハッチョウトンボ以外にチョウ類とか何か、その辺の生息を確認するための依頼といいますか、そういったことも考えられると思うのですが、その辺はどうでしょうか。 ◎教育次長(佐藤勝之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 佐藤教育次長。 ◎教育次長(佐藤勝之君) 市の文化財調査委員の方が実際今回の調査、春子谷地の湿原にも関わってございますので、文化財調査委員としてのご意見を受けながら対応してまいりたいと思ってございます。 ◆11番(松村一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 11番松村一君。 ◆11番(松村一君) いずれ相談しながらというふうな話でありますけれども、これは教育委員会のほうできっちりと計画を立てて、やっぱり計画的に私は保全なりなんなり、調査なりに努めるべきだというふうに思います。最後に、その決意のほどを伺いたいと思います。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(日向清一君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) 先ほどの質問の中で、私も実際に行っておりますが、市の文化財の調査委員5名おりますが、その方々と一緒に行きました。長靴を履いて縁のところまで行って、やっぱり奥のほうまで行けるというふうなお話は伺いましたが、ちょっと足を入れたところ、調査委員の方に、「教育長、入っちゃ駄目なんだ」というふうに制止といいますか、止められたこともありますので、とにかくそこには私たちは入れないというふうな認識は持っております。 学芸員の方には、今カワシンジュガイの調査の報告書を作成していただいております。さらに、ゴマシジミというチョウについても今調査していただいて、報告書を頂くことになっているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(日向清一君) これをもって11番松村一君の一般質問を終結いたします。 10時50分まで休憩いたします。            休憩(午前10時38分)                                                    再開(午前10時49分) ○議長(日向清一君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、8番仲田孝行君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 議席番号8番、日本共産党の仲田孝行でございます。この間のコロナ禍により、亡くなられた方々、ご遺族の皆様に哀悼の意を表しますとともに、感染なされた方々には一刻も早い回復を願うものであります。また、医療や介護に従事されている関係者の皆さんには、日々のご労苦とご奮闘に心からの敬意を表するものであります。 第二次安倍政権の発足以来、大企業は経常利益を25.9兆円から48.2兆円へと急増させました。内部留保は、国の一般会計財政の税収の7年分を上回り、487兆円を突破しました。2012年からの7年間で富裕層上位の40人の金融資産は、7.6兆円から18.6兆円へと激増しております。一方、年間所得200万円以下の人が4割となり、非正規労働によってワーキングプアが広がり、貯蓄ゼロの単身世帯の割合は38%に上っている状況で、国民1人当たりの名目GDPは世界15位から26位へと低下をしております。この現況こそが安倍政治による戦後最悪の失政にほかならず、2度の消費税増税で景気を壊し、新型コロナウイルス感染症対策にも支障を来すほどの社会保障と医療体制を弱体化させてきた責任は重大であると言わねばなりません。 世界では、GAFAと呼ばれる巨大企業によって市場の再編、寡占化が進み、不安定かつ低賃金の就労が生み出されています。富の偏在は極限に達し、世界の僅か1%の超富裕層の資産が残り99%の資産総額を超えています。今新自由主義とルールなき資本主義の道をこのまま進むのか、それとも持続可能な社会を築くのかをめぐって、大きな分岐点を迎えているのではないでしょうか。医療費の拡充や食料自給率の向上、多国籍企業の課税逃れや横暴の是正、二酸化炭素の排出ゼロを求める社会的連帯が広がっています。国連に加盟する193か国が掲げた誰一人も取り残さない持続可能で多様性のある社会を目指すSDGsの達成に向けた取組が世界各地で広がっております。 今市民と野党の共闘がうそと忖度にまみれた菅政権を追い詰めています。直近の世論調査では、当初70%もあった支持率が5割を切り、不支持率がそれを上回るものとなっています。私たち日本共産党は、コロナ感染を食い止めるために、1つ、PCR検査を抜本的に増やし、2、陽性者の隔離、3、医療従事者への支援強化とGo To事業の一時中止を求めていますが、菅政権はやっと昨日Go To事業を一時停止する、それも28日からというようなことですけれども、遅きに失していると言わざるを得ません。このままでは、コロナ感染をストップさせることはできません。世論を大いに盛り上げて、菅政権に政策転換を迫る必要があります。来年には、確実に解散総選挙が行われ、この総選挙では市民と野党の共闘で必ず政権交代を勝ち取り、野党連合政権の下でモリカケ、桜を見る会の疑惑を解明しようではありませんか。私たち日本共産党は、その先頭に立つ決意を表明して、私の一般質問に入ります。 まず最初に、滝沢市産業振興条例の策定についてですが、来年4月の同条例の策定を目指して、産業支援団体や市政懇談会での意見交換、条例検討懇談会での条例案の検討を重ねていると聞いていますが、条例をより豊かなものにしたいという立場から、以下質問をいたします。 1つ目、仮称をあえて中小企業振興条例としていないのはなぜか伺います。 2つ目、条例の目的に地域循環、地産地消の意識の醸成を入れるべきと考えますが、市長の考えを伺いたいと思います。 3つ目、コロナ禍により地域経済が脅かされていますが、これらの経験を生かし、同様の危機が発生したときに、国の支援を待たずに中小企業に素早い支援を行えるように、本市独自の基金を設立する考えはないか伺います。 4つ目、本条例の策定に当たり、早急に公契約条例を策定すべきと考えますが、市長の考えを伺いたいと思います。 次に、滝沢の水の製造、販売について伺います。若者の定住推進の立場から、若者の働く場をつくり出すという観点で、滝沢の水の製造、販売会社の起業を提案します。以下市長の考えを伺います。 1つ目、本市の水道水のおいしさは、盛岡市をはじめ近郊の人たちには広く知られていると思います。私は、埼玉県から転居してきた者ですが、水道水のおいしさには当時驚かされたものでした。この水道水の原水をミネラルウオーターとして製造し、販売する会社をつくる考えはあるのか伺います。 2つ目、滝沢の水は、製造すれば販売用だけではなく、水道水が供給できない災害発生時の避難所への支援物資にも転用できると思いますが、市長の考えを伺います。 3つ目、ふるさと納税の返礼品として滝沢の米が好評と聞いていますが、米と滝沢の水をセットにすればさらにおいしく御飯を頂けることになり、納税も増えるのではないかと期待しますが、市長の考えを伺います。 4つ目、茶道をたしなむ方やコーヒーにこだわりをお持ちの方は、おいしい水に関心を持っています。かつて私は長野県安曇野地方を旅したときに、わざわざ東京から水をくみに来た人に出会ったことがあります。販売する市場は広いと思いますが、これらを踏まえて滝沢の水、商品名、私の案ですが、「岩手山ろく チャグチャグ馬っこの水」を製造、販売する考えはあるのか、再度伺います。 以上です。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 仲田孝行議員のご質問にお答えいたします。 初めに、滝沢市産業振興条例の策定についてのご質問にお答えいたします。まず、仮称を中小企業振興条例にしない理由についてでありますが、滝沢市の企業はほとんどが中小企業であり、その中小企業の定義には、医療法人、農業協同組合、生活協同組合、さらには資本金を一定以上持つ大企業の工場が含まれないことから、本市といたしましては中小企業に限定しない産業振興条例の名称を考えております。 また、本市の産業振興を考えた場合、研究学園都市としての側面、今後求められる様々な業種や産業経済団体との連携、地域や市民一人一人の協力が必要であることから、産業振興条例という名称で市内の全ての方々に分かりやすく、かつ産業振興に関する取組を一体的に促すことを狙いとしているものであります。 次に、条例の目的に地域経済循環、地産地消の意識の醸成を入れることについてでありますが、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、市内の様々な業種が影響を受けております。特にも小売業や飲食店については、地域や市民一人一人の利用と協力が求められている状況であります。地域経済の循環は、生産から加工、販売から消費の一連の流れを地域でつくることであり、まさに産業振興条例が求める内容でありますことから、その趣旨で条例を制定するよう検討をしているところであります。 次に、危機に備えた産業振興に関する独自基金の設立についてでありますが、国の支援に先駆けて対応を行うことは、またそれに備えた目的基金を積み立てることは、災害の種類、規模、被災業種の範囲など、不確定で多種多様なケースをある程度想定する必要があります。現在これらに対応する基金としては、滝沢市財政調整基金条例が設置されており、第1条の規定中、災害の応急対策、その他特別の事件に要する経費の財源に充てるためという内容が定められております。これまでも財政調整基金を活用しながら災害などに対応してきたこと、また特定の基金に比べて迅速かつ弾力的に運用が可能であることから、今後とも財政調整基金の活用による必要な災害支援を実施してまいりたいと考えております。 危機に備えた基金とは異なりますが、今回の新型コロナウイルス感染症により、指定の期日までに本市の融資制度を利用した中小企業者に対し、後年度の利子及び保証料を補給するため、国の通知に基づいて交付金を基金化し、対応することを今後予定しております。 次に、公契約条例の制定についてでありますが、公契約条例は公契約の担い手である事業者の意識啓発を図り、適正な履行及び良好な品質確保並びに労働者の適正な労働条件の確保等を目的に制定されております。本市におきましては、労働条件に関する最低基準金額の制定、労働賃金政策に関わる事項は全国的な問題であるため、基本的に条例ではなく、国が法律などで整備することが望ましいと考えております。 現在県内の市で公契約条例を制定しているのは、14市中2市となっておりますことから、県内の他市の動向も踏まえながら、その目的や必要性について今後も情報収集してまいります。 次に、滝沢の水の製造、販売についてのご質問にお答えいたします。まず、ミネラルウオーターの製造、販売する会社をつくることについてでありますが、本市の水道水を原材料としてミネラルウオーターを製造、販売している会社が既に盛岡西リサーチパークにあることから、市として改めて会社をつくる考えはないものであります。 次に、滝沢の水の製造、販売についてでありますが、平成16年度から上下水道部でペットボトルウオーターを委託製造しております。販売はしておりませんが、製造したペットボトルウオーターは災害時及び断水時の応急給水として、また滝祭などで配付し、滝沢市の水道水のPRに努めているところであります。 次に、ふるさと納税の返礼品として滝沢の水を活用することについてでありますが、滝沢市産のお米は、本市のふるさと納税の返礼品として多くの方から選択いただいている商品の一つとなっております。そのお米をさらにおいしく頂いてもらうために、水とお米をセットに返礼品として取りそろえることは、本市の魅力をPRする一つの方法と考えております。全国的にも複数の市町村の返礼品として水とお米とのセット商品があることから、今後本市のPR策の一つとして参考にさせていただきたいと思います。 次に、滝沢の水商品名の案、「岩手山ろく チャグチャグ馬っこの水」の製造、販売についてでありますが、名称につきましては当面現在の名称、「岩手山の恵み 滝沢の湧水」を継続したいと考えております。また、製造につきましては継続の予定でありますが、販売につきましては予定がないところであります。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 中小企業振興条例としないで、産業振興条例にした理由は、何となく私自身も分かっていたつもりなのですけれども、改めて今答弁を聞いてなるほどなと思ったところなのですけれども、私当初思ったのは一般的に中小企業というと、農業を含まないというふうに取ってしまうのですけれども、今回の条例案を策定するに当たって、農協さんとの懇談などもやっているということを確認していますので、農業振興も含めた幅広い分野にわたった振興条例としていただきたいと思いますが、農業者との懇談においては、例えば産直に取り組んでいる農業者の意見を聞く場があってもよかったのではないかと。あと、今後森林譲与税が交付されるわけですけれども、林業者、滝沢の林業をどういうふうに振興させていくとかという形の捉え方がこの産業振興条例の策定の中に入っていないというようなことなので、その辺の林業関係、環境保全の問題もありますし、その辺のところをどう考えているのか伺います。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 産直、林業者の皆様方のご協力といいますか、ご意見というようなところの集約というご質問でございますけれども、産直につきましては懇談会を開いた中で認定農業者協議会の皆様とも意見交換をしておりますので、産直に加入されている方々も多く存在しますので、その中で意見を集約できているのではないかなと、聴取させていただいているのではないかなというふうに考えるところでございます。 また、林業につきましても、市内の林家、農家というのは限られてはございますけれども、今後その辺も含めまして検討させていただきたいというふうに考えます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 産業振興条例策定の中で、いろいろと今産直の方の意見も入っているというようなことなのですけれども、その懇談会において、例えば非常に参考になる意見とかいうので特徴的なものがあれば、話せる範囲でいいですけれども、こういうのがあったというようなことがあれば。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 農家の方々からもいろいろなご意見が出たかというふうに感じております。商工会さんとの連携とか、あるいは商工会に入るべきではないかとかというご意見もあったかというふうに聞いております。農家の皆様方も一つの経営者として、今後も推進していけるような形になればいいかなというふうに考えるところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 次に、産業振興条例の策定の目的についてなのですけれども、前に全協で配られた資料では、目的には諸団体及び行政が目標に向かって連携、協力することで、市内の産業基盤の安定及び強化、雇用の確保を図り、地域経済の健全な発展及び市民生活の向上に資するとありますが、ここで質問なのですけれども、世界的に取り組まれている、私冒頭に申し上げましたけれども、SDGsの考え方、持続可能な地域経済の発展、そういうものも入れるべきではないのかと思うのですけれども、この産業振興条例にはSDGsの考え方はどのように反映されているのか伺います。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 明確にSDGsという言葉は出てきませんけれども、その目的の中に地域に根差した力強い産業基盤を育成するとともに、持続可能で活力ある地域の経済の振興というところで、いずれ常にその地域で生まれて、皆様が利用して地域に還元されるというような持続可能な中身を、大筋を決めていくというような形になろうかと思います。その中の取組として、その一つとしてSDGsというような考え方も中には出てくるのだろうというふうに考えるところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 市長のご答弁の中には、それを参考に検討していきたいということで前向きな答弁をいただいたので、ありがたく思っています。ぜひそういう中身を生かしていただきたいというふうに思います。 諸団体との連携というような形なのですけれども、この中小企業ではなくて産業振興にしたというので、生活協同組合なんかも入れたいのでということだったと思うのですけれども、いわて生活協同組合などとの懇談会とかいうのも、やはり組合員は一般市民でございますので、そういうところとの話合い、消費者とのつながりも強い団体だと思うので、そういうところとの話合いなんていうのは、今後でも結構ですけれども、話し合う方向性はあるのでしょうか。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 詳細については担当部長のほうからお話ししますが、全体的なお話をさせていただきたいと思います。 まず、SDGsに基づいて様々市政を進めていくと、これはもう当然のことであります。SDGsは、ご存じのとおり17の目標があるわけですが、この17の目標を分けていきますと、3つに集約されるのではないかと私自身は思っております。これは、私ども社会の生活、それからもう一つは環境であります。そして、何よりも大事なのは経済であると。この3つが調和よく進められる必要があるなというふうに考えているところでありまして、様々全体的な調和を持った条例にしていきたいものだというふうに思っております。 先ほど林業の話が出ました。林業が足りないのではないかという話が出ましたが、まさにそのとおりでありまして、実は林業をさらに発展させるためには、周りの産業がしっかりしていなければいけないということであります。川下から行きますと、まず林業で生産された木材を使うような産業、そこがしっかりしていなければならないと。そのしっかりした材木を今度はつくる製材業とか、倉庫業であるとか、そこがしっかりしていなければいけないと。それらが全体として成り立って、初めて林業ということが成り立ってくるのではないだろうかと、すごい流れがあるわけです。そういうふうなことも全体的に捉えていきたいものだなというふうに思っております。 それから、農業についてもお話ありましたが、農業は農業だけで成り立つものではありません。農業で生産したものを様々利用して、それで初めて成り立ってくるというふうなことで、それも全体的に関わってくる問題であろうというふうに考えておりまして、幅広く、幅広く考えて、この条例をつくっていきたいものだなというふうに思っております。 あとは担当部長のほうから答弁をさせたいと思います。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 消費者につきましては、市政懇談会等でも広く住民の方々と、皆様方と意見交換をさせていただいているというところでございますし、また12月21日までパブリックコメントを今聴取している段階でございますので、そちらのほうでの意見をお伺いしたいというふうに考えているところでございます。 また、市長におかれましては生協さんとの意見交換もなされているというところから、そこら辺から情報を出していただきたいというふうに考えるところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) ありがとうございました。 さらにお聞きしたいのですけれども、前に私一般質問したことがあるのですけれども、再生エネルギーの活用ということ、この産業の位置づけとしてエネルギー産業というものもやはり本市として位置づける必要があるのではないかというふうに思います。エネルギーの地産地消で循環させることによって、本来電気料がみんな中央に持っていかれてしまうのを地域に循環させることによって、持続的に発展をさせることができるというふうに思いますけれども、実際至るところに太陽光パネルの発電とかあるのですけれども、前回のときには市でそういう会社をつくる気はあるかと聞いたときに、研究はしますということだったのだけれども、振興条例の中でそういう再生エネルギーを活用した事業を支援するというような文言は、現在はないのでしょうけれども、そういうものを入れていく考えはあるのかどうか伺います。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長
    経済産業部長長内司善君) この条例につきましては、骨格と言えばあれですけれども、方針を示すというような内容でございまして、個別具体的なものにつきましては総合計画の中に落とし込んでいくというふうに考えているところでございますので、その辺の調査研究も踏まえまして、地域で循環できるような形になるような事業が展開できればいいなというふうに考えるところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) さっき言い忘れました。市長は、先ほど農業政策等についてもるるお話しいただきましたけれども、昨日の我が党の川口議員の農家に対する救済策として、基本は国の施策だと、市としてはやることはそれほどないというようなことをおっしゃいましたけれども、戦前と戦後の一番の違いは、中央集権なのか地方自治があるのかということの違いというのは大きいものだと思います。やはり市民の生活を守るための地方自治体の役割というのは大きいと思いますので、今後もいろいろな場面で頑張っていただきたいというふうに思います。 基金は、改めてつくる必要はないと考えているという答弁でした。確かに財調で対応できるということで、従来から財調で対応してきたということであればいいのですけれども、もっと機動的にできるものがあればという意味での提案だったので、それは以前から機動的に対応できるというものであれば、私は問題ないと思います。大いに財調基金を活用していただきたいと思います。 この間の基金の問題で、ふるさと社会課題解決SDGsファンドのことについて、基金に関連してちょっと聞きたいのですけれども、この間の説明でFVC Tohokuの資本金、これ調べたのですけれども、ちょうど1,000万円、社員は4人ということでした。これで基金運営の中で無限責任を取れるのかと。滝沢市は300万円の資金の支出だけで、300万円以内で済むのでしょうけれども、何らかのいろんな投資で、このFVCさんもいろいろとやっぱりリスクを抱えて仕事をしている会社なので、いろんなところで不良債権も出していますね、実際調べたら。そういうところで、出資した300万円は大丈夫なのかというのと、それほどFVC Tohokuが信用に値する企業なのかということについてのお考えを伺います。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) FVC Tohokuですけれども、今回は第2弾といいますか、継続事業として補正をお願いしているところでございまして、十分実績があるというところからの判断、あるいは他の自治体、あるいは金融機関等も構成員に入っておりますので、その中で協議させていただいて、可能であるというふうに判断されたというところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 分かりました。FVCさんが運営も基本的にやるということなので、しっかりと監視というか、言葉悪いのですけれども、できるような形でやっていただきたいというふうに思います。 あと、いろんな業者の経営基盤の強化が当然求められているということで、こういう産業振興条例が策定されるわけですけれども、市商工会とか、観光協会のいわゆる法人化なんかは視野に入れているものなのかどうなのか、そこまで具体的なものは条例の中には考えていないということなのかどうか確認したいと思います。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 産業振興条例の検討懇談会の中には、商工会の会長さんや観光協会の会長さんも含まれて、3回にわたりまして協議させていただいているところでございます。先ほども申し上げましたけれども、この条例の中には具体的な方針といいますか、内容につきましては明記しないというところでございまして、観光協会の法人化というような内容につきましては、記載しないというような形になろうかと思います。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) その辺は、市当局として支援するという立場で頑張っていただきたいなというふうに思います。 次に、公契約条例についてお伺いしますけれども、特に問題なく今までいろんな入札とか、あるいは公共工事の入札等についても運営されているということで、県内でもそれほど条例を策定しているところもないということで、今後研究していく、他市の動向を見るという答弁でございました。地域経済の民主的な発展といいますか、そういうものを保証するというか、担保するためには、労働に対する公正な賃金を保障する公契約法が必要なのではないのかなというふうに思うのです。単に最低賃金法を守っているからいいやということばかりではなくて、きちんと労働基準法を守っているかとか、福利厚生は大丈夫なのかとかというのを含めて、そういうもの、経費を上乗せした形で入札価格を出すと。不当に廉価な価格での入札は許さないというようなことも大事な見方ではないのかなと思うのですけれども、それが公契約条例を策定すればみんなオーケーになるのかなというふうには言えるかどうか分かりませんが、ある程度クリアになるのではないのかなと思うので、その辺はやっぱり検討する必要があるのではないのかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 岡田企画総務部長。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 公契約条例を制定されている自治体もございますので、今議員おっしゃったような形での目的といったところで制定されているものということは認識してございます。 その中におきまして、憲法におきましても勤務条件等の基準は法律で定めるといったような条項もございます。その中で、他都市でもやはりこの条例を制定するに当たっての課題であったりとか、また有効性等も検討されているといったことも確認しておりますので、今後どういった形で制定するのかといった必要性を見極めながら、そちらのほうは調査してまいりたいと考えております。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 調査検討するということでございますけれども、先ほどの答弁の中で、こういう労働賃金政策に関わる事項は全国的な問題であるということで、市のほうであれこれできるものでもないということなのですけれども、やっぱり地域経済には地域経済なりの特徴とか、歴史的背景とか、いろんなものがあると思うので、それにふさわしいような条例、地域産業を守っていくという立場からのそういうものは必要なのではないのかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 岡田企画総務部長。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 地域経済の循環、振興といったものに関しましては、我々の行政としての立場でも進めるべきものであるというふうに認識はしてございます。市の考えといたしましては、そういった全国的な課題であったりとか、そういった労働条件に関するものに関しては、国が法律で定めるべき事項であるといったことが第一でありますので、国のほうでそういった法律が成立した場合、施行された場合、そちらに対して適切に市としては対応してまいりたいといった考え方でございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 私が公契約条例を策定すべきというふうに提案したのは、いろんな労働条件とかなんとかというのがあって、あるいは福利厚生なんかも含めた経費を経営者が認めずに、あるいは軽視して不当に廉価な価格で入札をすると。実際建築、建設工事、全国的に見れば4割が公共工事関連になっているのです、公共関連。その4割の仕事にそういうものがまかり通ってしまえば、やはり全体の問題としていろんな懸念される問題を引き起こしかねないと思うので、公共団体が発注するものに対しては一定の線引きとかルールがあってもいいのではないのかなと。今でもルールはあるよということなのでしょうけれども、やっぱり明確にする、そういう不当な入札ができないような仕組みといいますか、そういうのが必要なのではないのかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 岡田企画総務部長。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 市といたしましては、これまでも建設工事等に係る入札及び契約に関する事項の公表規定であったりとか、指名業者さんの選定基準、最低制限価格の制度の導入などを図ってまいりまして、不良、不適業者の参加の抑制であったりとか、談合等の不正行為の抑制に努めてきたところであります。その結果、適正な履行であったり、工事の施工を確保してまいったといった認識はございます。その中で、細やかな労働の条件に関しましては、先ほど申しましたとおり国のほうで定めるべき事項ということで、市といたしましては今行っております事項を継続しながら、適正な入札、そして契約と、また公共工事の施工に努めてまいりたいと考えております。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 条例については終わりにしたいと思います。 水の問題ですけれども、すみません、盛岡西リサーチパークでもう既に作っているというのは知らなくて、ちょっとピントがずれた質問になってしまったのかなと、今慌てているところなのですけれども、何で、私議員になって5年たっているのですけれども、そういうのを知らなかったのでしょうか。私の不勉強だったのでしょうか、それとも当局のPR不足だったのでしょうか、どっちなのでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 私どももリサーチパーク、あるいはイノベーションセンターにつきましては、情報を発信しているつもりではございますけれども、周知が足りない部分もあったかとは思いますが、今後もそのような市内の企業の周知を図ってまいりたいというふうに考えるところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 大変変な質問になってしまいましたけれども、製造は今後もするということなのですけれども、販売しないのはなぜなのか。例えば県内でも軽米町のほうでは、折爪岳の伏流水を使ったものを作って販売していると。この間の新聞では、福島県の原発の影響で大変な浪江町でも、全然セシウムの影響を受けていない地下水を道の駅で製造、販売するというようなのが新聞で出ていました。あえて販売しないのはなぜなのか伺います。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齋藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 滝沢の水で販売しないのかというところでございますが、基本的には水道事業ですので、公営企業ということで、利潤を追求するというふうな事業はできないところでございます。 平成16年度から間隔を空けて作ってはいるのですけれども、あくまで目的とすれば滝沢の水のPRというところで、水源の保全ですとか、環境の保全、水質の保全というふうなPRという部分と、非常時の対応ということで、県外も含めまして各地域で断水等の水道事故が起こった場合に応援給水ということで派遣するわけなのですけれども、そのときにそういうペットボトルを持っていって供給したりとか、そういう用途で作っておりますので、全国的には販売している自治体さんもあるようですけれども、多分これはかなり原価割れで販売しているかと思いますので、あくまでもPRとか非常時の対応というふうなことで製造しております。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) この間の新聞の報道では、浪江町の水は500ミリリットルで100円だというふうに載っていました。それは、水道水とミネラルウオーターでは原価が多少は違うのでしょうけれども、水道水としてではなくて、ミネラルウオーターとして西リサーチパークの業者に委託製造、販売をしてもらうこと、販売は別なルートかもしれませんけれども、委託製造してもらうことは可能なのではないのかなと思うのです。原価割れしていると言いますけれども、水道水の原価はトン当たりというか、1立方メートルを超過したら152円もらうぞというふうに水道料金ではなっていますので、1リットルに直せば0.15円です。500ミリリットルだったら0.07円で、それを100円で浪江町は売っているわけですから、原価割れすることはないと思うのですけれども、どうでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) リサーチパークの水を作られている企業につきましては、自社の宅配用の水の生産というところで、市の水を全てろ過してピュアなものにして、それに会社の基準に合ったミネラルを添加して販売していると、宅配用として販売しているというような企業でございますので、委託を受けて滝沢の水というところで新しいパッケージで販売するというような形式にはなっていないというふうに考えるところでございます。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齋藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 単価のお話が出ましたので、そこの説明だけしたいと思います。 確かに水道料金でいただいているものについては、1立方メートル、超過料金で154円ということになっておりますので、かなり原価は安く感じられるところなのですが、ペットボトルを作る際には、それを製造、ラベルを貼ってというふうな作業をしていただく会社に頼まなければなりません。それの費用がかかるというところで、過程とすれば水を運んだ後に工場のほうで塩素を取ったりとか、加熱したりとかしてボトル詰めをすると。さらに、ラベル貼付するというところになりますので、直近の実績でございますけれども、28年と30年に作っておりまして、そのときの単価が、6,000本作ったのですけれども、製造単価は144.7円、これは製造工場でかかる費用ですので、水そのものの単価とはちょっと比べるものではないかなというところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 今6,000本作ったということで、これは何ミリリットルのペットボトルなのですか。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齋藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 500ミリリットル入りでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 水道水から塩素を除去する費用とかもかかるということの話がありました。だけれども、水道水とミネラルウオーターといったら、水道水のほうが実際は安いわけです。一般の市販されている、浪江町のように1本100円とか、あるいは500ミリリッター2ダース分で3,000円とか4,000円とかというのがアマゾンか何かでも出ていますので、そういうものだということであれば、圧倒的に水道水のほうが安いと。水道水ではなくて、湧き水をそのままやれば、本市の水道水はわざわざ大湧口から出た水に塩素を加えて、水道法に合う水にしているわけですよね。非常に基準が厳しいと思います。一方、ミネラルウオーターは、単なる食品衛生法上の条件、基準をクリアすればいいのであって、非常に食品衛生法のほうが緩やかだと聞いています。例えば人体に有毒なヒ素ですけれども、水道法では1リッター当たり0.01ミリグラム以下にしなくてはいかぬと。食品衛生法では、0.05ミリグラムパーリッターということで、5倍も食品衛生法のほうが甘いということで、わざわざコストをかけて水道水をまたナチュラルミネラルウオーターに変える必要はない、もともとの岩手山の水を何にも加えない、何も引かないという、どこかのキャッチコピーありますけれども、そういうもので作ったほうがいいのではないですか。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齋藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(齋藤克也君) 議員おっしゃるとおり、水道法の規定より食品衛生法のほうは検査項目が少ないというところで、緩いというふうには見られますけれども、これをペットボトルとしてそのまま湧いている状態、原水の状態で使うということは、食品衛生法のほうで今度は検査しなければならないということで、検査項目は少ないわけですけれども、売られている、市販されているものでも、加熱滅菌ろ過だけはしなさいというふうに食品衛生法上もなっておりますので、それをした上での検査項目が水道法より緩いということになりますので、直接原水から作るといったときには、そういう手間がかかると。ただ、ボトル詰めをしてもらえる工場に持ち込む場合は、既に上水として作られたものですので、それはもう水道法上の検査クリアしておりますので、それをそのまま工場の製造ラインで作れるというふうなことになるというところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 私は、一般質問をするこの案を考えているときには、我ながらいい提案になるのだろうなと思っていたのですけれども、なかなか厳しいものだと。1本当たり144円70銭、そんなにかかるとはどうしても私は信じられないというか、中身を見せていただきたいものだなというふうに思いますけれども、ただ滝沢の水を引き続き製造はしていくということで、あとは滝沢の水がいかにおいしいのかということで、米とのセットは考えていないということなのですけれども、やはり1リッターなりの水をセットにして送って、そのご当地の水道水で炊いた御飯と、あと滝沢の水で炊いた御飯、これを今TKG、卵かけ御飯の略らしいのですけれども、これで比べてもらうということで、非常に水のおいしさ、滝沢のよさがPRできるのではないのかなと思うのですけれども、その辺のセットにするということについて、もうちょっと前向きなお話いただければと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) ふるさと納税の返礼品について、大変いい御意見を頂戴したというふうに受けているところでございます。水道部のほうで水の生産をされるということで、どのようにすればセットができるのかというところは、ちょっと今後水道部のほうと議論させていただきたいというふうに思いますし、セットものということが今後のふるさと納税の商品の展開につながっていくものだというふうに考えるところでございます。 ◆8番(仲田孝行君) 議長。 ○議長(日向清一君) 8番仲田孝行君。 ◆8番(仲田孝行君) 以上で私の質問を終わります。 ○議長(日向清一君) これをもって8番仲田孝行君の一般質問を終結いたします。 13時まで休憩いたします。            休憩(午前11時44分)                                                    再開(午後 1時00分) ○議長(日向清一君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、14番柳橋好子君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 議席番号14番、新志会の柳橋好子です。昨年12月で人生初めての一般質問をしてから、早いもので1年たちました。議会ルールなど、初めてのことに戸惑いながらも、先輩方のご指導の下、皆さんに応援していただきながらここまで来られました。1年たちましたが、これからも市民感覚を失わずに、そして議員の視点をしっかりと意識して精進してまいりたいと思います。 今回は、大きな項目として2点質問いたします。まず、第1項目めはコロナ禍における今後の医療体制充実についてお伺いします。市総合計画後期基本計画の健康福祉部門において、健康づくりを支える保健の充実が挙げられています。この基本施策に関する最適化条件の一つとして、かかりつけ医の病院があることと示されています。10月5日、市議会では市民が安心してかかりつけ医に受診できるための提言書を市長に提出いたしました。本市でも新型コロナウイルス感染者が増大し、終息の光が見えてきません。市民の不安はもちろんですが、医療機関でも通常の診察のほかにコロナ対策が加わり、疲弊しています。市民がコロナ禍でも安心してかかりつけ医に受診できるために、市と医師会との連携が必要であり、市による医師会への支援が求められています。その実現に向けて、下記の点を伺います。 1、インフルエンザ予防接種への助成及び無償化についてお伺いします。①、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症が重なって流行するおそれのある季節になってまいりました。医療機関も対応に追われています。市では、インフルエンザ予防接種を推奨するとのことですが、せめて小中学生の接種へ助成し、また重症化しやすい高齢者に対しては無償化するべきと思いますが、市の意向をお伺いします。 ②です。インフルエンザ予防接種の接種率が上がった場合、ワクチンの不足が考えられます。その場合の市の対応を伺います。 2、新型コロナウイルス感染症との共存、共生、つまりウィズコロナを考えていかなければならない今後のことを踏まえて、岩手西北医師会区域内で唯一公立の病院、診療所のない当市に市内医院の中心となる市立の診療所の整備が必要と思いますが、市の見解を伺います。 3、市民にとっていざという場合に安心して受診できる休日当番医、在宅救急当番医制事業ですが、市内開業医の先生方に負担を強いて成り立っています。開業医の負担を少しでも軽減し、市民が休日でも安心して診察してもらうために、この事業の見直しの協議が必要と考えますが、市の意向を伺います。 4、例えば市分庁舎、旧公民館ですが、ここを休日診療所として開設し、診察設備や看護師は市で負担するという案についての市の考えを伺います。 次に、大きな項目の2つ目です。本市の虐待の予防と対策について伺います。児童虐待については、以前に他の議員によって質問されていますが、このコロナ禍で虐待が増えていると言われている今、当市の児童虐待予防対策についてお伺いします。また、高齢者に対する虐待も大きな問題になっています。そこで、高齢者虐待の現状や予防対策についてもお伺いします。 まず、児童虐待についてですが、①、コロナ禍において当市での虐待の発生状況をお伺いします。 ②、通報があった場合、市として児童相談所と連携してすぐに家庭訪問ができているか、親に拒否されて子供の確認ができなかったことなどはないか伺います。 ③、保育園や学校は早期発見ができる重要な場と思われます。学校現場ではどのような対応をしているか伺います。 ④、子育て環境で虐待の不安を抱えているような親を支援する体制が整っているか、その状況と成果をお伺いします。 次に、高齢者の虐待防止対策について伺います。①、市内の高齢者虐待の実態を把握しているか伺います。 ②、高齢者虐待の現場は施設や家庭と思いますが、本市の虐待事案の現場の割合と内容をお伺いします。 ③、市としての予防対策、把握してからの対応を伺います。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 柳橋好子議員のご質問にお答えいたします。 初めに、コロナ禍における今後の医療体制充実についてのご質問にお答えいたします。まず、本市のインフルエンザ予防接種の助成についてでありますが、本市では生後6か月から就学前の乳幼児に対しましては、1回につき1,300円を2回助成し、65歳以上の高齢者に対しては2,160円を1回助成しております。 65歳以上の高齢者につきましては、予防接種法により市町村に実施の責任がある定期接種となっております。それ以外の方につきましては、希望者が各自で受ける任意接種となり、市町村の判断により公費負担を行うものであります。本市では、65歳以上の高齢者の助成金を設定するとともに、インフルエンザに対してハイリスクである乳幼児について助成対象としております。 本市において、高齢者のインフルエンザ予防接種の無償化の予定はありませんが、小中学生への助成につきましては、今後対象年齢や公費負担額について検討していく必要があると考えております。また、インフルエンザにつきましても3密の回避、手洗いや手指消毒の励行、マスクをつける、定期的な換気や適度な湿度を保つことなど、基本的な感染症予防対策を心がけることで感染症拡大防止につながることから、今後も引き続き市民の皆さんに呼びかけていくことが重要であると考えております。 次に、インフルエンザワクチンの供給についてでありますが、新型コロナウイルス感染症が発生している中で、インフルエンザの流行期を迎えるに当たり、インフルエンザワクチンの需要が高まる可能性が指摘されております。厚生労働省から示されている季節性インフルエンザワクチンの供給見込み量は、過去5年間で最大で、令和元年のワクチン使用量を約18%上回るとされております。また、都道府県が中心となり、ワクチンの流通状況を把握するとともに、医療機関や卸売販売業者等、関係機関にワクチンの適正な使用量や供給量についての協力要請がなされております。 本市といたしましては、厚生労働省の通知を受け、定期予防接種の対象となる65歳以上の方に10月1日から10月25日までの間に早期に予防接種を受けるよう、広報を通じて呼びかけを実施しております。そのほか、市民の方から相談を受けた場合には、医療機関に接種の可否を確認の上、予約して接種することをお伝えしており、今後も呼びかけを継続してまいりたいと考えております。 次に、市内医院の中心となる市立の診療所の整備についてでありますが、滝沢市には2つの病院と17の診療所があります。診療科も内科、外科、整形外科、脳神経外科、脳神経内科、精神科、皮膚科、耳鼻科、眼科、小児科等、診療科目も多岐にわたっております。また、県都として医療資源が豊富な盛岡市へのアクセスもよく、市民の方々は滝沢市内をはじめ盛岡市内の医療機関から病院を選択して受診していただける環境にあると認識をしております。 救急医療についても、医師会の協力により、休日の日中の比較的軽症の場合は休日救急当番医制事業を、また夜間の比較的重症の場合は盛岡広域市町が負担金を拠出し、盛岡地区二次救急医療事業を実施しております。 今後も市民の皆さんが安心して健やかに生活できるよう、医師会の協力をいただきながら医療体制を維持してまいりたいと考えておりますが、市として診療所を整備することについては、現在考えていないところであります。 次に、在宅救急当番医制事業の見直しの協議の必要性についてでありますが、まず岩手県内における夜間、休日における初期救急医療の提供体制につきましては、市町村が主体となって4施設の休日・夜間救急センターの運営が行われているほか、地域の医師会が当該医師会の区域内において、市町村の委託を受けて12地区の医師会で在宅当番医制に取り組んでいるところであります。 本市の在宅当番医制事業につきましては、昭和53年度から開始し、現在岩手西北医師会のご協力により、地域住民の休日の日中の初期救急医療を確保していただいているところであります。また、平成25年度からは本事業のより円滑な運営と一層の効率化を図るため、本市、八幡平市、雫石町、岩手町、葛巻町の5市町による岩手西北医師会管内休日救急当番医制事業運営協議会を発足し、事業の実施状況や課題について協議しながら事業を推進しております。本事業の見直しの必要性につきましては、本協議会及び岩手西北医師会と協議してまいりたいと考えております。 次に、市分庁舎を休日診療所として開設する案についての市の考え方についてであります。医療機器の設置や診療施設としての環境整備、専門職の確保等、様々な問題があることから、市分庁舎を休日診療所として開設する案については、困難であると考えております。 次に、虐待の予防と対策についてのご質問にお答えいたします。まず、コロナ禍における当市での虐待の発生状況についてでありますが、令和2年10月時点で新規の相談受理件数は17件で、内訳は身体的虐待6件、心理的虐待8件、ネグレクト3件となっております。昨年度10月時点の29件と比べて少ないものの、新型コロナウイルス感染症により家族と一緒に過ごす時間が増えた一方で、夫婦間で子育てに対する意識の差があり、孤独感が高まる、今までは見えなかった部分が非常に気になり、トラブルが多くなったとの相談もあります。今後顕在化していない家庭内での虐待がないかどうか、見守り等を強化していきたいと考えております。 次に、児童相談所と連携し、子供の安全確認はできているかについてでありますが、国や岩手県で掲げている48時間以内の子供の安全確認ルールに基づき、ケースによっては直接訪問しての確認、または所属機関への状況確認をしており、子供の確認はできていると考えております。虐待ケースにおいて安全確認が取れない場合は、本市ではありませんが、児童相談所の立入調査や警察への要請をすることになります。 次に、子育て支援、虐待防止の体制及び成果についてでありますが、独り親世帯の増加、就労形態の多様化等、様々な社会的要件により、特にも子育て世代と周囲との関わりが少なくなっております。本市では、子育てをしている親が孤独にならないよう、保育園や子育て支援センター、ファミリーサポートセンター等で保護者から育児等の悩みを受け、心配なケースがあれば本市へ相談していただくことにしております。 また、養育支援機関訪問事業では、健診等でリスク要因があり、養育支援が必要と思われる家庭を訪問し、育児・家事援助等を行っております。家族以外の人と話をしたり、泣いている赤ちゃんをだっこしてもらうこと等で気持ちが楽になり、育児の孤独感や心細さは軽減されると考えております。 虐待以外の育児等に関する相談は、令和元年度の16件に比べ、令和2年度10月時点で27件と増加しております。母親の精神状態が子供に与える影響は大きく、新型コロナウイルス感染症の拡大防止から同世代の親子との関わり合いを持つことが難しく、外出もままならない状況でもあります。関係機関と連携し、どんな相談へも耳を傾け、丁寧に対応することで、虐待の発生予防となるよう、今後も対応してまいります。 次に、高齢者虐待実態を把握しているかについてでありますが、高齢者虐待に関する支援については、市町村が責任を担うことが法で規定されており、本市においても高齢者虐待の相談や通報等を受けた場合は、訪問調査等による事実確認や安全確認を行い、その後の支援を通して実態を把握しております。 次に、高齢者虐待における施設と家庭の割合と内容についてでありますが、滝沢市における令和元年度の通報の実績としては15件であり、平成30年度の12件より増加しております。このうち、虐待を受けた、または受けたと思われたと判断した事例は、養護者によるものが10件で、その内容としては身体的虐待が最も多く、次いで心理的虐待、介護、世話の放棄、放任、経済的虐待となっております。 虐待の発生の主な要因としては、虐待者は介護力、理解力の低下や不足、介護疲れ、ストレス等が挙げられ、被虐待者の状況としては、身体的自立度の低さ、認知症の症状、排せつ介助の困難さ等が挙げられております。また、家庭の要因としては、経済的困窮も多くなっております。 次に、市としての予防対策、把握してからの対応についてでありますが、本市では高齢者虐待の防止や早期発見、適切な支援を行うため、関係機関等との連携協力体制の強化が重要と考えており、各関係者が参加しての研修会や事例検討会等を実施するなど、ネットワークの構築を目指しております。また、要介護施設従事者等の虐待防止策の一つして、介護サービス施設等に介護相談員を派遣し、利用者の疑問や不安等を受け付け、事業者や市への橋渡しを行うことで問題の改善やサービスの質の向上に努めております。また、家庭内などでの養護者による高齢者虐待を防止するために、介護保険サービス等の適切な利用促進の支援、認知症サポーター養成講座や家族介護者教室等を実施し、養護者の介護負担軽減や地域での介護知識等の周知を図っております。 また、虐待の事実を把握してからの対応については、虐待発生要因の整理、支援、対応方針を決定し、被虐待高齢者への支援及び養護者の介護負担やストレスの軽減を図るための支援を行っております。 今後さらなる少子高齢化に伴い、認知症高齢者の増加や介護の担い手不足等を背景として増加する高齢者の相談に対し、家族の身近な相談場所の体制整備や介護職員等の資質向上のための研修機会の提供、地域の見守りネットワークの強化等を図ってまいります。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(日向清一君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) 私からは、学校における児童虐待に係る早期発見の取組についてのご質問にお答えをいたします。 児童虐待の対応といたしましては、早期発見が重要であり、学校における児童生徒の健康状態等の把握が早期発見のための有効な取組であると認識しております。 各学校における早期発見の取組といたしましては、毎朝行う健康観察や身体測定により児童生徒の健康状態を把握するとともに、顔や身体に傷がある、朝食を食べてこない、衣服が汚れているなど、虐待が疑われる状況が確認された場合には、担任や養護教諭等が個別に児童生徒から話を聞いたり、必要に応じて保護者からも話を聞くなどの対応を実施しております。聞き取りの結果、虐待が疑われる場合には、学校から児童相談所へ通告をするとともに、児童福祉課と連携して対応することとしております。 また、地域の方や民生児童委員などから学校に虐待に係る情報があった場合につきましても、速やかに児童生徒の状況を確認し、児童福祉課へ相談するとともに、児童相談所への通告や警察への通報などの対応を行うこととしております。 現在学校では、新型コロナウイルス感染症の予防のため、児童生徒は日常的にマスクを着用していることから、表情や顔の傷の有無などを確認することが難しい状況となっておりますので、給食時間など、マスクを着用しない時間に担任が一人一人の様子を十分に確認するよう、各学校に対して指導しているところであります。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) たくさん質問したものですから、たくさん答えていただきましてありがとうございました。 まず、インフルエンザの予防接種についてなのですけれども、前から市長は、9月の一般質問でも市民が安心して持病の治療ができるためにと、重なったときには医療が混雑しないために予防接種を強化したいとおっしゃっていました。本市の昨年の接種率は、高齢者で51%、就学前乳幼児で65%と聞いております。これから感染症との共存、共生しなければならない今後に対して、市長が強化すると言っていた当市の接種率の向上について、推奨とは聞いているのですけれども、具体的な対策をお伺いいたします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) インフルエンザの予防接種の接種率の向上、今般の新型コロナウイルス感染症の同時拡大といいますか、それを懸念されまして、厚生労働省では高齢者の方に関しては10月から早めに接種していただきたいという通知が出ております。そのような国からの発出された通知につきましては、滝沢市の広報なりホームページなりというところで市民の皆様にお示ししているような状況になってございます。 それで、現時点で、令和2年の10月時点で高齢者の接種率が29.8%、令和元年度の実績が51%で、令和2年実績見込みで58%ですので、7%の増になるのではないかというような予測をしております。それから、乳児につきましては、大体二、三%の増というふうなところを見込んでございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 今まで一回も受けたことない私でさえも、今年は予防接種受けましたので、きっと増えるのではないかなと私も思っております。 接種率の向上についてお聞きしましたが、その向上のためにはやっぱり費用への助成が大きな成果を上げるのではないかなと思います。さっきのご答弁では、小中学生に対しては助成の予定があるとお受けいたしました。よろしいでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 市長答弁におきましては、小学校、中学校につきましては検討してまいりたいというような意味合いでございましたので、実施するということではございません。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 検討というのは、前回もお聞きしています。ぜひ前進していただきたいと思います。そして、できれば中学生までではなく、高校生まで、あるいは重症化しやすい高齢者には助成ではなく無償化するべきだと思いますが、いかがですか、お伺いいたします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。
    ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 現在滝沢市におきましては、国の示しております65歳以上につきまして定期接種ということで実施しておりまして、就学前につきましてはインフルエンザに罹患した場合、重症化するということで予防接種代金の助成を行っているということでございます。 昨年の柳橋議員からの一般質問のときにも私が検討していると、最重要課題であるというような答弁させていただきました。今後につきましても、実施できるように検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) ちょっとしつこいのですけれども、例えば盛岡や雫石は、6か月から中学生まで現にやっておりますし、一戸町はそれまでも18歳以下と65歳以上だったのですが、全町民にということに補正予算可決されています。ですから、ぜひ期待したいと思いますので、お願いいたします。 そして、次に移ります。インフルエンザワクチンが不足した場合について、さっきお聞きしたのですけれども、予約するとかという問題ではなくて、今厚生労働省では6,300万人分作っているけれども、接種率が上がれば多分ぎりぎりになるのではないかと私は想定しております。 そこで、滝沢市の医療機関でも不足ということが出てくるのではないかなと予想されますので、市内の医療機関に割り振りしている県医師会と交渉して、全てのワクチン接種を希望する市民に提供できる対応が早急に必要と考えますが、当局のはっきりした方針をお伺いいたします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 市内の全ての医療機関に確認したわけではございませんが、現時点においては今年度のワクチンは足りるのではないかというようなお話をいただいております。それで、国のほうも18%程度増産しておりますし、それから過去大体30年くらいですか、平成の時代に入ってからワクチンが足りなくなったということはなかったというふうにお伺いしておりますが、もしも滝沢市内においてワクチンを接種したいという方がいて、またそのかかりつけ医にワクチンがないといった場合には、まずは岩手西北医師会のほうにご相談していただき、議員今おっしゃったとおり、県の医師会のほうにもご相談していただき、できる限りワクチンの接種を希望する方に関しては接種していけるような形を取りたいというふうには考えてございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 医師会に頼らずに、市のほうでも動いていただければ助かると思っております。 次に、市立診療所に関する答弁についてですが、昨日奥津議員が最後に市直営の診療所についてただしておりましたが、その点について私も再質問いたします。市立診療所は、いかに盛岡が近くにあるとはいえ、やはり市には市営ものがあったほうがいいのではないかなと思い、質問させていただきます。財政的にも難しいことはよく分かります。しかしながら、実現に向けて考えていくべきときではないかなと、当市の方向性を問うために幾つかお伺いします。 時間がなくなりましたので、はしょってやりますが、まず市立の診療所の役割は、市内19の医療機関との連携を図ることによって、医学の進歩に対応した質の高い医療の提供や疾病の早期発見、早期治療など、市民の健康を守るために市立の診療所が中心となって取り組むことであると思います。この考え方について当局のご見解をお伺いします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 滝沢市には、市営の市立の病院がないということで、岩手西北医師会には市立の病院なり診療所があったりということで、市にはないというところで、市立の病院を建てて、それから滝沢市内の19の個人病院の方々と連携をしてというようなお話でございますが、滝沢市の歴史としまして、市立の病院がなかったというところで、新たに財を投入して市立の病院をつくるということについては、現時点では考えていないというところでございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 市立の診療所は、地域完結型医療実現の重要拠点であると私は考えております。盛岡医療圏の病院や本市の19医療機関との連携を強化し、在宅医療など患者の状態に応じた適切な医療を提供する医療機関として、本市直営の診療所が必要であると考えます。いかに盛岡が近くにあるとはいえ、直営のものが中心となってやるべきではないかなと思います。この問題の最後の質問として、市の方向性を含めて市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 結論から申し上げますが、やはり市の診療所、それは必要ないというふうに考えております。 私は、県内各地域を見ております。様々な医療圏を見ております。そうしますと、例えば県南ブロック、それから沿岸ブロック、県北ブロック、それぞれ本当に市や県立病院が中心とならないと医療を確保できないと、こういったような状況がいっぱいあります。市町村のつくっている診療所もお医者さんが少ない、それを市長さんや町長さんが全国を走り回ってお医者さんを探していると、こういう状況であります。そして、その地域内で出産もできないと、こういうふうな非常に大変な状況を見てきておりますし、いろいろ直接その市長さんからも話を聞いているところであります。それを考えた場合に、この盛岡広域圏の医療圏というのは、非常に恵まれているというふうに思っております。滝沢は、この盛岡広域圏の中にあって、私は非常にありがたいなというふうに思っております。そして、例えば土日、夜間の先ほど申し上げました休日の救急の医療もちゃんと市が、滝沢市が負担をして、きちっと対応していると。もちろん市内でもやっていただいておりますけれども、そういうふうな広域の医療の中で今滝沢市民はあまり不自由なく医療を受けていられるというふうに思っておりますので、そういうことを考えますと、滝沢市立の診療所なり病院というのは、今のところ必要ないと、このように思っております。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 私たちが盛岡医療圏内にあって恵まれているというのは、私も実感しておりますが、西北医師会の先生方が本当にそう思っているのか。やっぱりもう少し市も医師会と話し合って、いろんな問題を協議していただけたらいいなと希望しております。 次に、休日当番医なのですけれども、今市長がおっしゃったように、私たちは家族が休日に具合が悪くなったときに、本当におろおろして、休日当番医がいてくださることは助かります。しかし、それはそのときの先生の本当にいろんな精神的なとか、肉体的な、あるいは使命感で対応していただいているとあるお医者さんから聞きました。でも、市内医療機関、そういう意味でさっき滝沢市も負担してとおっしゃっていましたけれども、その負担もいろいろと協議して改善していかなければいけないことがあるのではないかなと思っておりますが、その考えはあるのかお伺いします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 休日当番医につきましては、今現在岩手西北医師会と協議中でございます。医師会の要望に応えることができるのか、その要望に応えたことによって、市民の医療を受ける機会が減るのではないか、それからあとは西北医師会だけの問題ではなくて、盛岡市の医師会とか、岩手県の医師会、それから岩手県に聞いて、実現できるかどうかというところは、今後また西北医師会と協議して検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 例えばさっき旧公民館、分庁舎を休日の診療所にしてはどうかとお話ししたときに、難しいというお話が出ました。そうだろうなとは思います。しかし、難しいとか予算がないからという答弁をいつもいつもお聞きしますが、この件に限らず、難しいからできないのではなく、難しければ何とかできるようにするという発想をしてもらえないか、考えるべきではないかなと思うのですが、この件に限らず、そういう考え方、難しいからできないではなくて、難しいけれども、何とかできないかなという考え方をどう思うか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 確かに財源の問題であるとか、法律上の問題であるとか、様々な制約があってできないとか、難しいとかというお話をさせていただいております。現段階で、例えば法律上できないであるとか、あるいは財源上できないと、こういうふうなお話をさせていただいた裏には、法律改正ということがありますし、もう一つ財源の問題ですと、何か別の事業をやめなければいけない、何か別の事業をやめてこれを建てると、こういうふうなことを考えていかなければいけないと。今はスクラップ・アンド・スクラップ、スクラップしてもスクラップしても、まだまだ財源がどんどん、どんどん伸びていくと、こういうふうな状況です。スクラップ・アンド・ビルド、これが本当は望ましいのですが、なかなかビルドのほうができないと、こういう状況であります。そういうふうに難しいといった場合は、法律上の問題があったり、あるいは財政上の問題があったり、様々な問題があって、そういうふうに判断をさせていただいておりますので、その点についてはご理解を賜りたいと思います。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) ちょっとまだ足りないのですけれども、次に移ります。 児童虐待対応についてお聞きします。市内で昨年発生した当時4か月の長男に暴行し、重症を負わせた事件は、市民にとっても忘れられない事件でした。まだその子供は完治していないと聞いております。その父親は、その以前にも当時1歳の長女に虐待があったと報じられました。要保護児童対策協議会運営マニュアルによると、虐待通告があった児童に兄弟のいる場合は、その兄弟にも留意する必要があるとあります。1歳の長女への虐待で面会したとき、それができていれば次の虐待は防げたのではないかなと、私は素人なのですが、思うのですが、当局のそのときの状況と、また見解をお伺いいたします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) その件につきましては、現在裁判中でございますので、こちらからは何もお話しすることはありません。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) では、虐待はもちろん早期発見が何よりも大事です。虐待を把握しながら、児相が家庭訪問しなかったり、不在で子供の確認をしなかったなどがあれば、手後れになってしまいます。子供の安全確認は、先ほど市長もおっしゃったように、通報を受けて48時間以内とありますが、市は児相や警察とふだんから情報共有し、しっかりと連携が取れているか、早急に対応できるようになっているかお伺いいたします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 児童虐待は、児童福祉課で担当しておりますが、日頃から当然児童相談所、それから西警察というところ、この3つが協力し合って対応しているところでございますし、通報してから48時間以内にそのお宅を訪問して、子供の安全を確認しているというような形で、あと滝沢市は比較的軽いケース、それから児相さんは専門家ですし、一時保護の権限もありますので、重いケースについては児童相談所さんが対応する、もしくは一緒に行くというような形で、48時間以内の子供の安全の確保につきましては、現在のところそういうような形で取られているということでございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 子育てに不安を持っている片親の方とか、虐待をするかもしれないと悩んでいる親はたくさんいると思います。そういう方は、話を聞いてもらえるだけでも気持ちが安定します。児童虐待の予防には、子供への対応だけでなく、このような親にこそ専門性のある職員の対応が必要だと思います。当市は、児童相談員が、前に聞いたときは2人とお聞きしましたが、その配置や人数は適切かどうかお伺いします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 児童相談員が2名というのは変わりございません。 それから、この児童相談員は保育士の資格を持った職員ということでございます。それから、担当職員は社会福祉士の資格を持っておりまして、あとは児童福祉司の資格を持っている職員もおるということでございます。 あと、児童福祉課で対応できないといいますか、母子の部分に関しましては、隣の健康推進課の保健師と一緒に対応するというふうな形を取ってございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 現場では、もうちょっと専門家がいればいいなという話もちょっと漏れ聞いておりますので、配置をしっかり、人数もしっかりと把握していただきたいと思います。 次に、高齢者虐待についてですが、高齢者虐待は高齢者の尊厳を損なう許されない行為です。しかしながら、高齢者虐待の場が家庭の場合は見えないところで起こります。そしてまた、加害者側に虐待の意識が希薄であるという特質を持っていて、50%以上は虐待をしていると思っていないというデータもあります。早期発見、早期対応のために、民生委員や自治会などの組織との協力が本当に重要であると思いますが、その体制がしっかりと構築されているかどうかお伺いします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 高齢者虐待につきましては、滝沢市では地域包括支援センターが担当しておりまして、来年度から北部に外部委託するというところで、地域包括支援センターは、簡単に言いますと市内に2つできるというところで、高齢者の虐待ばかりではないのですが、そういった形で地域に一つの社会資源ができるということは、高齢者虐待の早期発見、もしくは防止につながるのではないかというふうに考えてございますし、それから引き続き民生委員さんとか自治会さんとかとは協力し合いながら情報を共有して、高齢者虐待の防止に努めていきたいというふうに考えてございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 私も以前民生委員をやっておりましたので、その辺のことはよく分かるのですが、本当に思いがけないおたくで、思いがけない人が虐待をされていることもありました。しかしながら、しているほうは、ふだん接している方なのですけれども、全然そういうそぶりもないし、まさかと思うような方がいました。なので、発見するのは非常に難しいかもしれませんが、そこは綿密に連絡を取り合ってやっていくべきではないかなと思います。 次に、施設の場合に移ります。施設の場合も、高齢者の権利が侵害されないように、常に施設内でのいろんな内容を精査する必要があると思います。認知症などの場合でも高齢者の尊厳は守られるべきで、それにより介護者も心身ともに大変です。それは、さっき市長のご答弁でもいただきましたが、本当に大変だと思います。高齢者虐待の予防には、入所者の小さな声を聞く、入所者は本当に言えない人が多いと聞きます。そこに入って小さな声を聞くことが求められます。そしてまた、同時に日々苦労している介護の方たちへのケアが大事だと思います。そのための介護相談員派遣等事業というのがありますが、機能が十分に発揮されているか伺います。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 介護施設、介護従事者、それから入所者という方がいらっしゃって、その中に第三者として介護相談員が入って、それぞれの方のお話を聞いたりして、虐待だけではなくて、生活の支援の部分とか、それから介護職員としてあるべきといいますか、そういったところも第三者の目で見ながら指導なり支援していくというような役割でございまして、施設に関しての虐待についてはございませんので、今はちゃんと機能しているのではないかというふうに考えてございます。 ◆14番(柳橋好子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 14番柳橋好子君。 ◆14番(柳橋好子君) 戻れないので、教育長のお話は後にしておきます。 滝沢に住む誰もが安心して暮らして、人間として最後まで尊厳を守られて人生を終えられるような滝沢市でありますように願って、私の一般質問を終えます。ありがとうございました。 ○議長(日向清一君) これをもって14番柳橋好子君の一般質問を終結いたします。 14時10分まで休憩いたします。            休憩(午後 1時56分)                                                    再開(午後 2時08分) ○議長(日向清一君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、10番井上仁君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 議席番号10番、滝政会、井上仁です。昨日国の対策本部で12月28日から1月11日までのGo To トラベルの全国一斉停止を表明されました。感染症の蔓延が止まらず、可能性のある施策を中止するという苦渋の判断であろうと感じております。滝沢市においても、行事の中止のように、人の集まりを中止して人の流れを制限し、大規模感染を抑止することで、現状ではほかの方法はない大きな対策を取られていると感じております。ワクチンの流通開始も含め、今後の動きの変化により、柔軟に対応していくように期待をしております。 では、通告に基づき、一部スライドを用いながら一般質問させていただきます。まずは、今年度の雇用状況の変化に関してという観点で質問させていただきます。スライドでは、中小機構から9月の中小企業景況調査報告書のグラフを出しております。DIという観点でグラフ化されているのですが、好調と悪化という部分の差、要は企業の判断、感じ方というところの数値になっております。コロナ禍では、建設業以外ではリーマンショック、大震災のときよりもマイナス幅が大きくなっております。こちらは、地域の業況ということで、地域による差、あまりないという形になっておりますが、東北は元の数値から低い状態で推移しておりますので、9月においても低い状態となっております。ただ、一時の大きなショックからは回復しているというのが全体の流れになります。 先ほどのグラフで最も落ちの大きかったサービス業というところでも、支援策で回復の基調はあったということが見てとれます。特にサービス業の中の業種別というところです。一番左側、飲食、宿泊業というところのグラフになりますが、落ち幅が最も大きくて、回復している現状でも最も低いというのが見てとれます。ただし、こちらは9月までの数値のグラフになりますので、それを参考にしていただきながら、これから質問の内容に入っていきたいと思います。 今年度の雇用状況の変化において、県内の感染症拡大に伴い、企業情勢、生活様式の変化を余儀なくされていく状況となりました。医療関係とサービス業のように業種によって環境の差も大きく、一律に行う施策は難しいものと考えられます。全国的にも経済が回らず、Go To キャンペーンといった政策で苦しんでいる企業への施策が実施されてはおりますが、クラスター発生等の要因で効果的とは言い切れない現状となっております。以上を踏まえ、以下の4点質問させていただきます。 1つ目、全国での求人はかなり厳しくなっていると報道されておりますが、当市の現状をどのように捉えているのかお伺いします。 2つ目、県内や市内の企業でも売上げの減少が大きく、事業継続をする上で人件費の削減のため、勤務時間の縮小、人員の削減が見込まれておりますが、今後の本市の雇用状況の推移をどのように予測しているのか伺います。 3つ目、生活圏でもある近隣市町との対策の連携の予定があるのかをお伺いします。 4つ目、企業、労働者に向けた相談窓口やセーフティーネットを設ける考えはあるのか伺います。 続いて、滝沢市内における有害鳥獣の目撃、被害状況を見ていきたいと思います。モニターのほうでは、熊の発生、イノシシの発生、こちらのほうを地図にバッテンで記しております。こちらを見ていただくと分かるように、大体市内広範囲で発生しているという状況になるようです。2つ合わせてみると、これくらいの状況になっております。かなり小さいので、モニター上かなり難しいとは思いますが、これは市当局のほうにお願いして出していただいている図面でございますので、そちらのほうで興味のある方は後から見ていただければよいかと思います。 実際に質問のほうに入りますが、数年前から全国ではイノシシの目撃が相次いでおり、この議会内でも何度も話題となっておりました。昨年には、雫石町内でも出没情報があり、早くから対策の必要性を指摘されておりました。以上を踏まえ、以下5点をお伺いいたします。 1つ目、熊用、イノシシ用の対策の実績と成果を伺います。 2つ目、熊の目撃情報の公開を迅速に行い、注意を促す必要がありますが、今年度の対応状況を伺います。 3つ目、市の単独対策では対応し切れないと考えられますが、他市町との連携状況を伺います。 4つ目、獣数の増もあり、餌の不足で麓へ下りてくるとの考えもあるようですが、当市における山林の伐採、植樹の状況と鳥獣への影響を伺います。 5つ目、被害を受けた農家への補助や対策施策の考えはあるのかお伺いいたします。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 井上仁議員のご質問にお答えいたします。 初めに、今年度の雇用状況の変化についてのご質問にお答えいたします。まず、当市の求人の状況についてでありますが、本市の有効求人倍率は調査されておりませんが、12月1日に公表された10月分の一般職業紹介状況における季節調整後の有効求人倍率は、全国で前月に比べ0.01ポイント上回る1.04倍となっております。また、岩手県の有効求人倍率は、前月に比べて0.03ポイント上回る1.03倍となっております。岩手労働局が公表した盛岡地区の原数値の有効求人倍率は、前年同月に比べて0.42ポイント下回る0.96倍となっており、県内内陸部の有効求人倍率1.06倍より0.1ポイント下回っております。 全国的な傾向として、新規求職申込み数に対する新規求人数の割合を示す新規求人倍率が下がっており、盛岡地区も同様な傾向となっていることから、本市においても企業等の新規求人の減少により、職業紹介環境が厳しい状況になっていると考えております。 次に、今後の雇用状況の予測についてでありますが、本市と盛岡公共職業安定所が共同で設置している滝沢市地域職業相談室の状況として、受付件数、新規登録件数ともに減少傾向にありますが、前年同月に比較して相談件数は100件程度増加しております。相談内容としては、企業からの新規求人が減少していることから、求職者が希望する際に就労するための相談が増えていると伺っております。今後、例年1月以降に官公庁や企業等からの新規求人が増加することから、状況を注視してまいりたいと考えておりますが、現在新型コロナウイルス感染症が再度感染拡大していることから、今後の本市の雇用状況にもさらなる影響が出てくるものと考えております。 次に、近隣市町との雇用対策の連携についてでありますが、盛岡地区の職業紹介を担っている盛岡公共職業安定所において、毎月管内市町村を訪問し、雇用失業情勢の説明をしていただき、職業紹介状況を提供いただいております。しかしながら、現在は新型コロナウイルス感染症感染防止のため、訪問を自粛し、資料の提供のみとなっております。また、岩手県盛岡広域振興局においては、管内市町の雇用担当課による定期的な情報交換会を実施するとともに、関係市町において比較的大きな規模で事業所閉鎖等による従業員の離職等が発生する場合には、盛岡公共職業安定所、県、関係市町の打合せを随時行い、情報を共有して対応しております。 次に、企業、労働者に向けた相談窓口やセーフティーネットを設ける考えについてでありますが、雇用相談や雇用分野におけるセーフティーネット、いわゆる救済策については、職業紹介を担っている盛岡公共職業安定所において離職者向けの事業を実施しております。また、滝沢市地域職業相談室においても、離職者のみならず有職者を含めた求職者に職業紹介と各種相談に対応しており、引き続き盛岡公共職業安定所と連携して市民の相談に対応してまいりたいと考えております。 次に、有害鳥獣対策についてのご質問にお答えいたします。まず、熊用、イノシシ用の対策の実績と成果についてでありますが、熊につきましては農家の方からの被害通報のほか、農林課の担当者が過去に被害に遭われた農家の方を訪問するなどして状況を聴取しております。その上で対策を助言しながら、状況によっては熊用わなを設置しており、今年度は6頭の熊を捕獲いたしました。 イノシシにつきましては、市内では昨年度から被害が発生し始めましたが、農地等の掘り返しや農作物の被害情報が寄せられる都度、農林課の担当者が現場を確認し、対策についての助言等を行いました。その後、猟友会と現地へのイノシシ用のわなの設置を検討した上で猟友会へ依頼し、今年度は6頭のイノシシを捕獲いたしました。 次に、熊の目撃情報の今年度の対応状況についてでありますが、日中の通報があったものについては、市と猟友会及び警察によって現地を巡回しており、小中学校近くであれば学校、保育園等に連絡を入れております。また、住宅地に近い場所では、目撃情報を防災行政無線により対象地区へ放送をすることとしております。さらに、本市のホームページに掲載するとともに、新聞報道においても岩手県内の熊情報が週1回掲載され、市民への注意喚起となっております。 次に、他市町との連携についてでありますが、各種研修会や会議において他市町の担当者と情報交換を行っているほか、近隣市町ではイノシシ対策の実績のある雫石町農林課の農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーを講師としてお呼びし、農家の方を対象とした研修会を平成28年度から実施しております。 次に、山林の伐採、植樹の状況と鳥獣への影響についてでありますが、本市の民有林の皆伐の件数は、令和元年度24件、令和2年度11月末現在では21件、平均面積は0.6ヘクタールとなっております。植樹については、ほとんどが天然更新となっております。このことから、直接的に鳥獣が麓に下りてくる理由になっているとは考えておりません。 次に、被害を受けた農家への補助や対策施策についてでありますが、農家が受けた被害の補償は、直接的な補助はありませんが、熊、イノシシ対策として電気牧柵の設置を支援しております。また、基本的な対策として、草刈り等の環境整備や侵入防止柵の設置の自衛策を助言し、必要に応じて捕獲を行っております。今後におきましても、農家個人ができる対策や地域での対策について、引き続き必要な措置をしてまいります。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) それでは、雇用問題のほうから再質問させていただきます。 まず、最初のほうの新規求人の数の減少によりというご答弁をいただいておりました。新規求人数が減少している要因は、当局としてはどのように捉えられているのかお伺いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 新規求人数の減少につきましては、一番大きな要因といたしましては、新型コロナウイルス感染症によるものというふうに考えているところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) コロナが原因というのは、私もそう思うので、皆さん同じ認識だと思うのですが、県内でクラスター発生した後、3週間ほど経過したと思います。前回の春のときでも、ちょっと状況確認必要ではないかと、私2回、3回お話しさせていただいたと思うのですが、市内企業の現状の分析調査というのは行われておりますでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 情報収集につきましては、飲食店等につきまして市の職員が回りまして、先日も県の職員とともにうちの職員も同行して調査しているというような状況でございますけれども、一番被害を受けている飲食店を中心に実施しておりまして、市内全体の調査につきましては実施していないというところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 春の段階から、やっぱり飲食店、サービス業というのが一番ひどいと、先ほどのグラフでもそういった形の傾向は見てとれたので、方向的には間違っていないと思いますし、すみません、実はこの質問をしたのも、やっていないかなという部分が強かったので、動いていただいていたので、かなりほっとしている状況です。 それに伴っての対策、施策というのは、今からかとは思いますが、業種により大きく動向が変わっている、企業が苦しくなれば、やっぱり雇用のほうも不安定になるというところを考えていかなければいけないと思いますので、それに照らし合わせた対策をお願いしたいと思います。 ただ、国のほうの雇用調整助成金が2月まで延長という形を取ってはいるので、基本は国、県にやってもらうべき問題でという答弁が来るかなとは思うのですが、市でもできることを考えなければいけないのではないかということを感じておるのですが、当局としての考えをちょっとお聞かせください。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 雇用調整助成金も2月末まで延長になったということで、まず国あるいは県の事業を活用していただきまして、市におきましても新型コロナウイルス感染症対策の事業を実施しておりますので、そちらのほうを活用していただきまして、まず企業の皆様には何とかこの難を乗り切っていただきたいというふうに考えております。 また、それで十分かと言われれば、十分だとは言い切れないというふうに私どもも思っておりますので、職員として、小さいことですけれども、市内の飲食店を回って食べて歩くとか、理美容店を活用するとか、そういったところも市の職員として実施できればなというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 冒頭でもちょっとお話ししましたが、Go To トラベルが止まった、市とかでも集まりを控えてくださいというところで、やはり人の集まりを制限ということは、それだけ経済制限せざるを得ないという状況になります。それをやっていた企業、全く関係ない企業とか、医療や福祉関係の部分であれば、ちょっと人手が逆に足りないという状況になるとは思うのですが、春の5月とかの企業への支援という部分も、この期間使い果たしているような中小企業が実際多いことですから、次に向けた11月からの大きな流れの中での企業支援というのは、早急に考えていかなければならないと思います。 市単独では、かなり難しいのは分かるのですが、できることから本当にしっかりとやっていただきたいのですが、市庁全体でお願いしたいのですが、それは可能な感じでしょうか。部署だけではなくて、市庁全体を巻き込んで展開していただきたいのですが、そういうアピール可能でしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 国のほう、あるいは県のほうからいろいろな事業が出されております。今回も県のほうで新たな家賃補助というようなことのお話もございます。経済産業部といたしましては、そのような事業に対して迅速に対応できるようにしてまいりたいと思いますし、また経済産業部のほうからいろんな情報を庁舎の中に発信いたしまして、情報共有をさせていただきまして、お願いできる部分につきましては職員についてもお願いしていきたいというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) ぜひ庁内の部分はお願いしていきたいと思います。 逆に、生活圏という部分では、市内における勤務者の割合が余り高くない滝沢市ですので、近隣との連携した形というのも必要ではないかなと考えるのですが、必要性をどのように考えているかのご見解をお願いします。
    経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 新型コロナウイルス感染症につきましては、日本全国全て被害を受けているといいますか、影響を与えているというようなことでございます。滝沢だけがいいということでもないのかなというふうには思いますけれども、まず市といたしましては市内の企業さんに何とか頑張っていただきたいというところが第一であります。また、Go To イートとかGo To トラベルも他市町村にまたがるような対策でございますので、そちらのほうも活用しながら、岩手県内の市町村がまた一つ活性化されればいいかなというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) ぜひ連携してという部分は、お願いしていきたい部分と考えております。実際に5月、6月、その辺の市町村別の対策、企業を支援するという部分ではかなり企業にとってもありがたい施策だったと思うのですが、市町村によって異なっている部分がありましたので、事務量が倍増するという形で、ふだんよりお客さん少なくて、なければこのチケットを使ったお客さんも来なかったのかもしれないけれども、事務量が倍増するという形になっておりましたので、できれば統一したもので、今のGo To イートとかであれば県なので、盛岡近郊に関してはいいのかなとは考えるのですが、そういう連携も必要ではないかなと感じておりました。 あと、盛岡公共職業安定所と連携してという形の一番最後にセーフティーネットということでお話しした答弁なのですが、市での窓口という部分、開設する見解がないかどうかお願いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 市におきましては、滝沢市地域職業相談室がございますので、そちらのほう、公共職業安定所と連携して、求人対策等を実施しているところでございますので、改めて市庁舎内に相談窓口を開設するということは、今現在は考えていないというところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) まず、第1段階の仕事を探す、雇用問題というところでは、職業安定所さんにお願いしてという考えは十分理解できますし、それでいいのかなと思うのですが、この非常事態下において、仕事がなくてどうしようもなくて、相談してもなかなか見つからなくて、そういう方も増えてくるということが想定されます。実際感染症で亡くなる人がいるよりも、生活苦で亡くなる人のほうが増えるのではないかというような声を報道とかで聞いたことがあるのですが、実際にそうなってもおかしくないような状態が近づいてきているのではないかと考えます。ハローワークさん、職業安定所さんだけの窓口で間に合うものなのかなと。そういうのも見越して、市でも何らかの窓口開設必要ではないかなということで今の質問をしたので、その観点からもう一度お伺いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 市の職業相談室の取扱い状況でございますけれども、受付件数が昨年度と比較いたしまして月で約300件ぐらい、昨年の11月と今年の11月とを比べますと、300件弱受付件数が減っていると。4月から比べましても、一昨年と比べまして減少している傾向があるというところから鑑みますと、職業相談室だけではなくて、今ネットとかで仕事もリサーチできるというような状況があるのかなという、一つの要因であるのかなというふうに考えます。しかしながら、相談件数につきましては若干、100件ほど毎月伸びているということで、仕事のマッチングがうまく行っていない部分ももしかしたらばあるのかなということでございます。それらも勘案しまして、状況を把握しまして、今現在につきましては職業相談室の業務につきまして支援していきたいというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) コロナ対策という観点でも、やっぱり相談窓口に行ってというのは控えたい、あとは生活に余裕、家庭の財政状況に余裕がある方は、今無理して働くのは逆に怖いと考える方もいらっしゃるかと思います。ただし、今の生活が苦しい、今お金が必要、収入が必要、そう考える方必ずいらっしゃると思いますし、比較的そういう方の割合のほうが高いのではないかと想定しておりますので、先ほど言ったような観点から、市でできなくても、あるいは県でこういう窓口がありますよという部分を公にして広報すると、そういうことも必要ではないかと考えますので、ちょっとご検討いただければと思います。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 福祉の観点から、生活相談についてちょっとお話しさせていただきます。 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして、貸付けのほうがかなり伸びてきているということで、滝沢市の社協さんのほうで対応しているということでございます。あとは、生活困窮者、それから生活保護の相談は増えているということになるのですが、実際の受給までにはまだ至らないということで、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いました生活保護の受給者というのは、現時点ではあまり増えていないというところでございます。リーマンショックの後と同じように、今後増えていく可能性はありますので、福祉のほうでも相談体制につきましては充実させていきたいなというふうには考えてございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 最初のグラフでもお示ししていたように、最初の施策を取っていただいて、大分平均化して、9月には大分グラフが上がってきたということから見ても、今までというのはそういう形だと思います。企業、中小企業に関しては、もうその支援も大体使い果たしたところが多いという形で感じておりますので、今後の11月以降の動向を注視しながら、庁内で連携を取っていただいて、ぜひ進めていただきたいと思います。 続いて、有害鳥獣のご質問のほうの再質問に行きたいと思います。1つ目のところで、まず市長答弁のほうで、イノシシと熊とどちらも6頭ずつの捕獲をされたということをいただいておりますが、昨年対比の実績としては、どういう形に推移しているものなのでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 今年度熊とイノシシを6頭ほど捕獲したところでございますけれども、昨年度につきましては熊が5頭、イノシシはゼロ頭というところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 今までの予算決算であったり、そういったところの質問から、わなの種類が違うという形の認識があるのですが、実際それぞれのわなというところの違いをもう一度明確にお願いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 熊につきましては、ドラム缶を加工した、2つくっつけたような形のドラム缶に追い込むような形になっています。その中に入りますと、後ろのほうが閉まって捕獲できるということでございます。 また、イノシシにつきましては、おり状のわなというところと、あとくくりわなということで、ワイヤー等で足を踏み入れますと、足を縛るというような形のわながございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 去年よりも、イノシシの分、ずっと増えている形だと思います。どんどん増えるぞという話もあったので、対応していただいていたと思います。わなの設置数というところでは、どのような状況だったのかお示しください。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) わなにつきましては、熊のわなは14基ございます。また、イノシシの箱わなにつきましては3基、そして県から1基借りておりまして、4基ございます。くくりわなにつきましては、猟友会さんの所有している個人のものといいますか、猟友会さんのものを設置していただいているということで、熊とかイノシシ等の発見があって、ここに設置するべきだということが判断されますと、その箇所箇所に設置して捕獲するというような状況でございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) それぞれの数、イノシシのおりの数が少なくて、くくりわなの数が出なかったので、どんな感じなのかなというのがちょっとまだもやもやしているのですが、昨年に比べてという部分、同じわなの数はいけるのかもしれませんが、新規ではなくて去年使ったものをそのまま使えるのかもしれませんが、設置数という部分では増やしていると思うのですが、そこの対比の部分をちょっと教えていただけますか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) イノシシの箱わなにつきましては、イノシシが注意深くてなかなか入ってくれないといいますか、そこで捕獲できていないというような状況でございます。一方、くくりわなにつきましては、猟友会さんが手作りであったりとか、そういったものを使わせていただいている状況なものですから、正確な保有個数というのはちょっと押さえていないところではございますけれども、場所場所でわなの設置が必要だということを判断して設置していただいているというところでございますし、またあまりくくりわなを設置いたしますと、関係ない動物もかかってしまう危険性があると。あるいは、万が一熊がくくりわなにかかると、取るのにと言えばあれですけれども、大変危険を伴うということから、むやみに設置できないというような状況もあるようでございます。いずれそのような状況ですと、まずわなを設置する前に自己防衛をしていただきながら、必要に応じてわなを設置するということでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) くくりわなのほうは理解できたのですが、昨年に比べての数の推移というのは把握されていなかったでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 大変失礼しました。イノシシの箱わなにつきましては、昨年度と同数と伺ってございます。くくりわなにつきましては、正確な数が分かっておりませんので、ちょっと昨年度と今現在対比できなる状況ではないというところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) それでは、ちょっと確認をした上で行きたいのですが、これだけ増えてきている、捕獲した数もイノシシの分すっかり増えている、わなの数がプラスで新しく作ったものがちょっと今はっきりしない感じなのですが、今年の予算というのは去年に比べてそんなに増えていなかった、ほぼ同じだったような記憶があるので、ちょっと今数字ないので、申し訳ないのですが、実際今年の数増えた部分、今年度の予算で対応し切れたのでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 当初予算では、例年どおりの予算で組ませていただいたというところでございます。そちらの補助につきましては、熊やイノシシ等の浸入を防ぐために、電牧柵への補助というところで予算化させていただいているものでございます。1基当たり6万円を上限として、2分の1助成するというような事業でございますけれども、例年と同額を今年度も計上させていただいたところでございますけれども、被害が拡大したということから、予算をあてがわせていただきまして、昨年の倍ぐらいの予算で実施させていただいているというような状況でございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) これだけ出没数増えてくれば、わなも仕掛けなければいけないしということで、増えただろうなという感覚はありますが、倍ですね。来年は、さらに減るという見込みはほとんどないと思いますので、しっかりとそれを踏まえた予算をお願いできればなと思います。 次のほうの部分で、学校、保育園、行政無線使っての周知という部分では、やっていないのではないかという話もちらっと聞こえていたので、周知をしていただければありがたい、安心できるのではないかと思うのですが、周知の浸透度とか、深く広くという分を考慮すべきと考えるのですが、現状のもので、先ほどご答弁いただいた行政無線使ってとかというのもその地区ではということだったので、現状の部分で充足しているというお考えでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) まず、熊が目撃されますと、猟友会が見回ったり、警察が見回ったり、あるいは学校等に連絡をして周知をしているところでございます。また、住宅や学校が近いというようなところで、目撃がタイムラグがないというところでございますと、防災行政無線を使って地域を限定して放送しているというような状況でございますけれども、今年度につきましては行政無線を使っての放送実績はございません。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 周知の方法という部分では、今考えられる限りの形で進めていただいているとは思うのですが、あくまでも新たな手がないか、聞き漏らして分からなくて情報不足で被害に遭われる方がいないような手を随時考えていただきたいと思います。 あと、こちらの部分の答弁にホームページという記載があったのですが、先ほど私地図に落としてもらってお示しさせていただいたのですが、ああいう形の視認性の高い形のものがホームページであればある程度までは対応できるのではないかなと思うのですが、その辺に関してはいかがでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 目撃情報につきましては、常に目撃があった情報をホームページのほうに掲載させていただいて、追記させていただいているというところでございますけれども、場所につきましてはあのような地図には落としていないというところが現状でございます。今後につきましては、どのようにすれば場所が確認しやすくなるのかというところも考えながら、今後検討してまいりたいというふうに考えます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) ホームページという形であれば、ある程度の加工が可能だと思いますので、私も市のホームページ、熊の目撃情報、どういう形かなと思って調べてみてはいたのですが、ちょっと非難するわけではないのですが、なかなか見つからなかったと、見つけづらかったと。あと、どこでというのもちょっとはっきりと把握、すぐは見つからなかったと。先ほどの地図のように、ぽっと見てこの辺、行こうとしていたところまずいぞとか、そういった形のほうが絶対分かりやすいし、浸透しやすいと思いますので、ご検討をしていただければなと思うのですが、特に今ホームページ上から別なサイトにリンクしてというのはすぐできると思います。地図のソフトにピン立てて、そこが今の目撃情報ですよという形にできればいいのではないかなと単純に考えるのですが、しかもそれを例えば雫石町さんだったり、八幡平市さんだったり、それと併せた形でマッピングしていけばいいのではないかなとは考えるのですが、その件に関してのご意見いただければ。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) ちょっと情報の伝え方、見せ方というものにつきましては、今後検討が必要かなというふうに思います。また、例えば雫石町さん、あるいは八幡平市さんとかということで、一つの図面に落とすということになりますと、なかなかそのハードルがちょっと高くなってくるのかなというふうにも思いますので、他市町村と情報共有しながら、可能な限り人命の安全を確保するというような観点から、いろいろと議論を深めてまいりたいというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) では、今部長のほうから情報共有という部分もあったので、次の他市町村との連携についてのところのご答弁で、情報交換を行ってとかいうお話、あとは研修会を行ってというお話をいただきました。相手は獣であり、市町といった行政区のくくりは全く関係ない状態で移動して歩いています。雫石から滝沢に来て、八幡平市も南側のほう、滝沢に隣接しているほうに出ている。来年になれば、もっともっと北上していくことが考えられると。やはりここはいろんな部分でわなを、先ほど出没しやすいところというお話をされていましたが、それを滝沢市だけのくくりで捉えるのではなくて、広域で相談しながら設置していったほうがいいのではないかと、予防策を共通しながらやっていく必要性があるのではないかと考えるのですが、そういった部分の連携を取る仕組みのご見解をお願いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) ちょっと詳細は忘れましたけれども、他の自治体で山際にずらっと何キロも電牧柵を設置して、それで下のほうに下りてこなくなったということの記事を読んだことがございます。そうなってくると、何キロもということになりますと、もしかしたらば一つの単独の市町村ではなくて、ほかの市町村も組んでやられていたのかもしれません。今現在有害鳥獣に対する協議会というのは、近隣市町村で協議会というのはない状況でございますので、いろんな会議の中で情報共有をしているというような状況でございまして、その中で一つの案としてこちらのほうから情報提供していって、可能であればそのような対応も一つなのかなというふうに考えます。今後調査研究してまいりたいというふうに思います。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 今までも情報交換とか、そういった部分のお話はいろんな部分でお聞きしていましたが、そういう対策という部分の共通を図っていくのは絶対必要だと思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。 次の伐採とか植樹のほうの質問の中身でご答弁いただいたところで、0.6ヘクタール平均面積という形で書いているのですが、すみません、これからは年の平均値なのか、1件当たりの平均値なのかというのがちょっと私読み取れなかったので、その辺の確認を先にさせてください。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 1件当たりの伐採の平均面積ということになります。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 民有林という形で書かれているので、すっかりどの場所でどれくらいというのを把握するのはちょっと難しいのかもしれませんが、実際に先ほどの出没場所とかという場所は把握されているわけなので、林との関連性があるかないかの分析というのもしていただければなと思います。 あと、直接的には麓に下りてくる理由になっていないという形でこの質問の最後結ばれているのですが、ではなぜこのように頭数が増えてきていると考えられているのかご見解をお願いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 頭数がなぜ増えているかというところでございますけれども、一般的に熊は、その年が飽食、山に実がなったり、飽食の季節の次の年は子供がいっぱい生まれるというようなお話もございます。イノシシにつきましては、年6頭前後生まれると。その子供を取り上げると、1年間に2回産むというようなお話もありますので、イノシシにつきましては驚異的な増え方をしていくのだろうなというふうに思います。 近年熊につきましては、山のほうから里のほうに下りてくるというような状況もございまして、また滝沢ではありませんけれども、ほかの地域によっては市街地に下りてくるというような状況もあって、人を恐れないというような状況にもなってございます。一度親に連れられた子熊が人になれると、その熊は里のほうに下りてくるものが通常であるというふうな認識になっていくのではないかなというふうに思います。ですので、里に下りてこないような対策というのがまず第一に大切なのではないかというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 今の部長のお話でいくと、子供が人間になれてしまったからということは、しばらくの間はなれている熊がいるわけで、下りてくる可能性高いということですよね。ということは、普通の麓に下りてこない対策をしても難しいという形のご見解でよろしいのでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) まず、山の麓の見晴らしをよくするということで、熊が隠れるところ、あるいはイノシシが隠れる場所がないようにするというのが一番の大前提の対策ではないかというふうに思います。また、獣道になっているというところにつきましては、わなの設置とか、そういったところも含めて対策を組んでいくのではないかというふうに思いますし、農家さんとか住宅が山に近い方々につきましては、食べ物を外に放置しないとか、いずれ人里に下りてこない工夫ということが最大の対策ではないかなというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。
    ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 今の見晴らしをよくするとかというところが一番最後にお伺いした補助や対策のところのご答弁で、電気牧柵、草刈りというところに関連してくるのかなとは思うのですが、電気牧柵の設置というところはずっと予算でも計上していただいて、実績もあってという形なのですが、ただここまで広範囲になると実現的ではなくなってきますよね。局所的には、この畑には入れたくないとかということではいいのかもしれないですけれども、全般的な対策という部分ではちょっと難し過ぎるのかなという形で考えるのですが、いかがでしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) まず、電気柵、電気の牧柵ですけれども、こちらにつきましては主に熊の侵入、デントコーン畑のほうに寄せつけないような対策ということで、局所と言えばあれですけれども、酪農家ですので、広大な面積の中の一つではありますけれども、その一つの部分のデントコーンを守るための対策ということになろうかと思います。 牧草につきましては、例えばイノシシなんかはもしかしたら掘り起こしていくのかなということも考えられますけれども、いずれ今現在出ている電気牧柵につきましては、酪農家の方、あるいはラップを守るためとか、局所の部分で対応していっているというような状況でございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) あと、同じところに草刈り等という形で書いていました。ふだん自分のところの畑で管理しているとかであれば、もちろんそれは必要なのでしょうが、麓に下りてくるという観点からいくと、管理されていないところ、空き家ではないですけれども、空き地になっているような畑であったり、山からそのまま道路入ってという形の部分であったり、そういったところの草刈りというのはなかなか難しい部分があると思うのですが、麓まで下りてくるのを予防する草刈りという観点では、そういったところはどのように対応されるご見解でしょうか。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) まず、人の土地に勝手に入って、枝を切ったり、木を切ったりするということはできないというところが基本でございますので、出てくるところの土地の所有者の方に、こういうことで整理してもらえないかとか、あるいはもちろん自分の土地であれば、自分で刈り払いをして見通しをよくするとかということはございますけれども、万が一第三者の管理していないということがございましたらば、その土地の所有者にご連絡して、刈らせていただいていいかとか、そういったところの了承を得た上で、地域で刈り払いをするとか、そういう対策も必要になっていくのではないかなというふうに考えるところでございます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 自分のところではないところをみんなでというのは、なかなか腰重いと進んでいかない話だと思いますので、ぜひその観点からお願いしていきたいと思います。 また、鳥獣対策という部分で、一番中心で動いていただいているであろう猟友会さん、なかなか新たな成り手がなくてという、農家さんと同じような成り手不足みたいな形、高齢化問題とかという形もあると思います。今年だけではなくて、来年もっと出没頭数増える可能性もありますので、その辺を市として何らかの進め方、あっせんなのか、情報、こういうのが今度資格取得、勉強会ありますよという広報の一助をするとか、そういったことも必要かと思うのですが、今の段階で何か計画されている部分ありましたらお願いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 具体的な猟友会の会員の募集ということの市の支援というところは今現在ございませんけれども、矢巾町の射撃場に対する補助、広域で調整して猟友会員になる、あるいは射撃の練習をするというような場面もつくらせていただいておりますので、今後とも猟友会の皆様と情報交換して、必要な対策といいますか、支援をしてまいりたいというふうに考えます。 ◆10番(井上仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 10番井上仁君。 ◆10番(井上仁君) 時間もちょっと厳しくなってきたので、最後の質問にしたいと思います。 今の猟友会さんですが、わなのところでわなを手作りしてくくりわなというお話をいただいていました。なかなか予算も厳しい中でということなので、負担をかけていると思うのですが、お願いしながらしっかりと予算計上していただきたいと思うのですが、その辺に対する意気込みをお願いします。 ◎経済産業部長長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長長内司善君) 今年の実績を踏まえまして、来年度に対して対策を組めるように実施してまいりたいというふうに考えます。 ○議長(日向清一君) これをもって10番井上仁君の一般質問を終結いたします。 △散会の宣告 ○議長(日向清一君) 以上をもって本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日の会議はこれをもって散会いたします。                                (午後 3時09分)...